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北朝鮮、3度目の核実験準備を完了

Posted January. 24, 2013 06:44,   

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北朝鮮が3度目の核実験実施の準備を終えたことが23日、確認された。北朝鮮は同日、外務省声明を通じて、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議を非難し、3度目の核実験計画を示唆した。朴槿恵(パク・クンヘ)政府発足(2月25日)を控え、韓半島情勢が凍りついている。

北朝鮮事情に詳しい消息筋は同日、「北朝鮮が咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンプクト・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場で3度目の核実験を実施するために実験用坑道を掘削し、実験装備の投入・観測用ケーブルの連結などをすべて終え、コンクリートの密封まで完了した」と伝えた。1回目の核実験は2006年10月、2回目は2009年5月にあった。これまで北朝鮮の核実験挑発の可能性は提起されてきたが、具体的に準備完了が確認されたのは初めて。軍当局も、核実験場を追跡した結果、北朝鮮が数日内に3度目の核実験を実施する態勢を整えたと見ている。特に、韓米情報当局は、北朝鮮が核実験場がある萬塔山(海抜2200メートル)の中腹を貫通した2、3番の水平坑道のうち1ヵ所でウラン弾核実験を実施する可能性が高いと見ている。このため、米国の偵察衛星と韓国のアリラン3号などで動きを監視していると、軍関係者は伝えた。

これに先立ち、国連安保理は22日(現地時間)、米ニューヨーク国連本部で理事会を招集し、北朝鮮が今後核実験などさらなる挑発を行った場合、直ちに重大な措置を取ることができる決議2087を全会一致で採択した。決議2087は、北朝鮮が昨年12月12日に長距離ミサイル(銀河3号)を発射したことに対する国連としての強力な対応措置だ。同決議は、既存の北朝鮮制裁の対象を拡大するだけでなく、現金取引や金融会社に対する監視を強化することで金の出入りを封鎖し、軍事転用の可能性のあるあらゆる品目の輸出入を統制する「網のような」制裁を含んでいる。

また、今回の決議は、昨年の2度の長距離ロケット発射を総指揮した朝鮮宇宙空間技術委員会と同委員会のペク・チャンホ衛星管制センター所長、チャン・ミョンジン西海(ソヘ)衛星発射場総責任者など6団体と4人の個人を新たに北朝鮮制裁の対象に加えた。これにより、国連決議が明示した北朝鮮制裁の対象は17団体と9人に増えた。

これに対して北朝鮮は、決議発表の2時間後に外務省声明を出し、「核抑止力を含む自衛的な軍事力を質的・量的に拡大、強化する物理的対応を講じることになる」と明らかにした。声明は、「今後は韓半島と地域の平和、安定を保障するための対話はあっても、非核化を議論する対話はないだろう」と付け加えた。

政府と与党は、国連安保理の決議採択を歓迎し、北朝鮮の履行を求めた。外交通商部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は、「北朝鮮はさらなる挑発に出る場合、安保理が重大な措置を取ると明らかにしたことを注目すべきだ」と述べた。与党セヌリ党も、「核実験の準備をしているなら、直ちに放棄しなければならない」と強調した。

野党民主統合党は、「さらなる危険を招く北朝鮮の行為に対しては強く反対する」としながらも、「このような時であればあるほど、南北間の対話が重要だ」と強調した。統合進歩党は公式論評を出していない。



shcho@donga.com