日本との署名式を50分後に控えて突然締結を見送った韓日情報保護協定騒ぎが波紋を広げている。閣議での「密室処理」と突然の署名式キャンセルによる外交非礼、これによる国家的な恥さらしなどで政府が激しい世論の批判にされされている中、野党を中心に首相解任論まで持ち上がっている。
民主統合党(民主党)の李海瓚(イ・ヘチャン)代表は1日、「李明博(イ・ミョンバク)大統領が金滉植(キム・ファンシク)首相を解任しなければ、国会レベルの解任決議案を提出する」と明らかにした。金首相が協定を非公開で処理した先月26日の閣議を主宰しただけに、応分の責任を取るべきだという。
李代表は同日、国会の党代表室で河今烈(ハ・グムヨル)大統領秘書室長の表敬訪問を受け、「過去に侵略をした特殊関係にある国と軍事秘密協定を結びながら、国会には一行の報告もせず、その内容も軍事施設や軍事機密に関して主題に関係なく接近できるようにしたのは深刻な問題だ」として、このように話した。
李代表は、その後の記者懇談会では「首相だけでなく外交通商部と国防部長官にも責任を問うべきだ」と言い、一段と圧力を強めた。
野党が金首相と2長官の解任を持ち出したのに対して、与党セヌリ党の李漢久(イ・ハング)院内代表は汝矣島(ヨイド)の党本部で記者会見し、「民主党が解任を主張したのは一度や二度やない。一々対応していられない」と述べ、反対する考えを明確にした。
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