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家族への切々とした思いしたためて…国家記録院が戦場から届いた手紙公開

家族への切々とした思いしたためて…国家記録院が戦場から届いた手紙公開

Posted June. 06, 2012 06:50,   

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6日の顕忠日を迎え、国家記録院が家族への切々とした思いが綴られた戦場からの手紙を公開した。「お国のため」という使命感から銃弾が降り注ぐ戦場に飛び込んだ若者は、家族への思いを手紙に綴った。勇敢だった息子や夫を亡くした家族は、顕忠院のホームページに、サイバー空間ではあるが偲ぶ気持ちを手紙にしたためて送っている。

●戦場から届いた恋しさ

「お元気ですか。生活にもう少し余裕が出るまでは辛抱していきましょう。あなたと僕の気持ちさえ変わらなければ、僕たちは幸せになれるはずです。大屋敷のような家とお金持ちになれなくたって、体が健康で二人の気持ちが一つであるなら何も望むことはないと思います。ここベトナムの地にいる韓国青年たちはみな同じ思いでしょう。あなたのヨンア、ベトナムより」

1970年代のベトナム戦争に参戦していた孟虎部隊所属のチョン・ヨンファン大尉(72=江原道洪川郡)が妻宛に送った手紙の内容だ。妻を置いて遠い異国に渡った夫の切々とした思いひしひしと伝わる。チョンさんは、別の手紙の追伸で、「赤ちゃんがお腹にできたのか気になる。あればと良いなと思う。あなたの夫ヨンアが」と締め、妻の妊娠に寄せる期待が伺える。

国家記録院は顕忠日を翌日に控えた5日、護国報勲記録物のうちベトナム戦争や韓国戦争などで、戦線から送られた手紙の一部を公開した。チョンさんの手紙以外にも「ユ・ハクソン」という名の軍人が韓国戦争のとき、義理の親宛に送った手紙には、「お母さんのお気遣いのお陰で、元気に過ごしながら軍服務に励んでいます。私のことは全くご心配なさらなくても大丈夫です」と安心させる内容が書かれている。

●サイバー空間で呼んで見る恋しい名前

亡くなった人を偲んでサイバー空間で絶えず手紙を送り続ける人もいる。

「何度呼んでも恋しくなるわが子よ。母さんは、あなたのいない四季が寒く感じます」(故パン・サンミン一等兵の母、キム・ウンジュさん)

国立ソウル顕忠院と大田(テジョン)顕忠院のホームページに故人を偲ぶ思いを寄せられる掲示板にも、顕忠日を翌日に控えて1日平均20〜30件ずつ、故人への思いをしたためた投稿が続いている。2002年1月に開設した掲示板には、不意の事故や戦争で息子や父親を亡くした遺族、または現役時代に出会った先輩後輩や同僚たちの寂しい気持ちが書き込まれている。5日現在、それぞれの思いが込められた追慕の書き込みは1万9600件あまりに上る。



coolup@donga.com dong@donga.com