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金正恩氏、軍部3人衆に質問攻め

Posted April. 17, 2012 07:36,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は15日、金日成(キム・イルソン)生誕100年(太陽節)記念閲兵式で、崔竜海(チェ・リョンヘ)人民軍総政治局長、李英浩(リ・ヨンホ)軍総参謀長、金正覚(キム・ジョンガク)人民武力部長の「軍部3人衆」に「同志」という呼称を使用したことが確認された。また、金正恩氏は、閲兵式で披露された兵器について彼らに敬語を混ぜながら質問したことが把握されている。

韓国軍筋は16日、「朝鮮中央テレビの閲兵式の中継を通じて、金正恩氏の口の動きを分析した結果、金正恩氏が主席壇に一緒にいた軍部3人衆に『同志』という呼称を使ったことが明らかになった」と述べた。金正恩氏は、閲兵式に参加した放射砲(多連装ロケット砲)や戦車、ミサイルなど各種兵器が主席壇の前を通るたびに、種類や作動の仕方などを軍部3人衆に詳細に尋ねたと同消息筋は伝えた。

特に、新型戦車の暴風号と自走砲の隊列が主席壇の前を通過する時、金正覚人民武力部長が何か説明すると、金正恩氏は明るい表情で大きくうなずき、「すべて戦車でしょう」と聞き返した。さらに金正恩氏は、戦車と自走砲の隊列を指差しながら李総参謀長に向かって「今日は本当に多いな…」と言ったという。暴風号は旧ソ連製T−62を改良した北朝鮮の主力戦車で、125ミリ新型主砲と旧型戦車に搭載されていた12.7ミリ機関銃よりも強力な14.5ミリ対空機関銃を搭載している。

さらに、金正恩氏は閲兵式に新しい兵器が登場するたびに「あれは握って引くのか」、「あれは支持台…」と質問し、李総参謀長と崔総政治局長がこれに答えたと、情報当局は分析した。また金正恩氏は、新型長距離ミサイルを含む各種弾道ミサイルを積んだ移動車両が通過すると、満面の笑みを浮かべて「いい、いいね」と言ったと、消息筋は伝えた。特に、金正恩氏は特定ミサイルを指差し、「あれは撃ったことがあるのか」と尋ねた場面もあった。

軍情報関係者は、「金正恩氏は、自分に向けられた国際社会からの視線を楽しむように、閲兵式の間、明るい表情と大きな身振りで質問したが、軍部3人衆は手で口を隠しながら慎重な様子で答えているのが対照的だった」と伝えた。軍部3人衆のこのような態度は、返答によっては兵器に関する内容が露出することを避けるためのジェスチャーであると軍情報当局は見ている。

韓米の対北朝鮮情報機関は、閲兵式の中継放送に2〜5秒ずつ登場する金正恩氏と軍部3人衆の対話の映像を何度も視聴し、正確な対話の内容を分析している。軍消息筋は、「彼らの発言を綿密に分析すれば、金正恩氏と軍部の権力関係、北朝鮮の兵器関連情報を把握することに大いに役立つだろう」と述べた。



ysh1005@donga.com