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LG電子「価値あるLTE特許最多保有企業」に選定 米投資銀行調査

LG電子「価値あるLTE特許最多保有企業」に選定 米投資銀行調査

Posted November. 01, 2011 03:06,   

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「ロングタームエボリューション(LTE)スマートフォンが出たのを自分の目で確認したとき、この5年間が走馬灯のように思い出されました」

先月27日、京畿道安養市(キョンギド・アンヤンシ)のLG電子・次世代通信研究所で会見したチャン・ウンソク研究委員は、「一般消費者らは、LTEが突然出てきたものだと思うでしょうが、数年間のあらゆる試行錯誤の末、世間に出た技術です」と主張した。チャン委員は06年から、第4世代(4G)通信技術のLTEにひたすら関わってきた。

LG電子は最近のある調査で、価値あるLTE特許を最も多く保有している企業に選ばれた。米投資銀行、ジェフリーズアンドカンパニーが価値の高いLTE特許1400件を選んで調査を行った結果、LG電子がそのうちの23%を保有し、トップについたのだ。これを換算すれば、約79億ドル(約9兆ウォン)に上る。

LG電子のLTE特許業務を担当しているLG電子・特許センターの李ソンジュ部長は、「プライドは強かったものの、実際、外部機関がこのような評価をするとは思わなかった」と笑った。

●LTEに全てをかける

「通信技術を我々の手で作ることができれば…」

3G通信網である広帯域符号分割多元接続(WCDMA)がようやく一般化し始めた06年末、チャン委員や研究員らは、クアルコムの影響から離れ、オリジナル技術を開発すべきだという意見を固めた。携帯電話市場は韓国企業が主導していたが、その中に入る通信技術はそうではなかったからだ。

通信技術の主導権を誰が握るかは、単なるロイヤルティー収入の問題だけではなかった。スピードが命とされるモバイル市場で、ややもすれば新製品の発売時期を逃すこともありうる重大な事案だった。チャン委員は、「LTE市場は開放されつつあるのに、関連チップや技術を適用することができず、早急に製品を作ることができなかったらと考えただけでも気が遠くなる」と話した。

しかし、5年前は、どの技術が4Gの主流になるか、誰もが確信できなかった。クアルコムは独自の技術を開発しており、韓国政府は次世代通信網として「ワイブロ」の活性化を推進していた。LG電子は思い切ってLTEを選んだ。チャン委員は「勇気の要る賭けだった」と語る。

●特許パワーで市場を掌握

他のメーカーよりいち早くLTEに参入したため、辛いことも多かった。LG電子のLTE技術の中心は、携帯電話と端末との無線伝送技術。これを検証するためには、LTE向け携帯電話が必要だった。どこからもLTE携帯電話などの機器を手に入れることができず、自らの手で作らなければならなかった。遅れてLTE技術開発に参入したライバル会社各社は、この装備を我先に購入しようと問い合わせてきた。

チャン委員は、「研究員同士で話す時は、自分たちの給料は国際機関からもらうべきだと冗談を言い合う」と言い、「製作の難しい試験装備を、何から何まで全て自分たちの手で作り上げたため、他の会社も早めにLTE技術を発展させることができ、結局、商用化の時期を繰り上げたことになったからだ」と話した。

自前で機器を作ったため、通信チップにまで領域が広がり、「世界初」のタイトルも増えた。結局08年11月、世界初のLTE通信チップを開発した。日本や米国で世界初のLTE端末の認証を獲得し、LTEと他の通信網との連結性について初めて実演を行ったこともある。

特許担当の李部長は、「世界の全てのLTE携帯電話には、LG電子のLTE標準技術が入っている」とし、「LTE市場が3Gに匹敵するほど拡大されれば、その時は、特許交渉を通じて、膨大なロイヤルティー収入を期待できる」と主張した。すでに5G技術についての研究を行っているチャン委員は、「LTEに限っては、LGがリーダーシップを持って、市場をリードすることができるだろう」と主張した。



kimhs@donga.com