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[オピニオン]30年ぶりの「クリスマス寒波」

[オピニオン]30年ぶりの「クリスマス寒波」

Posted December. 27, 2010 10:22,   

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04年公開された映画「デイ・アフター・トゥモロー」は、地球温暖化問題の深刻性を訴えかけた。この映画は急激な地球温暖化により極地の氷河が溶けて海水が冷却して海流の流れが変わって氷河期が到来する終末論的な状況を描いた。メキシコの国境は災難から逃げようとする米国人で溢れた。米国政府がメキシコに「米国の移民者を受け入れてほしい」と頼む事態まで発生する。

◆クリスマス連休にソウルの気温が氷点下16度まで下がったのをはじめ、全国に寒波が襲来した。ソウルのこの12月の寒さは氷点下16.2度を記録した1980年12月29日以来、30年ぶりの記録だ。地球の北半球の今年の冬の天気は、既に11月以後、記録的な寒波と大雪で映画「デイ・アフター・トゥモロー」を連想させた。英国では17年ぶりに最悪という25センチの大雪が降り、氷点下18度という11月最低記憶の記録も出た。中国も例年より10度低い氷点下45度の寒波と大雪に見舞われた。今日の昼頃から寒さが和らぐというが、1月にも2〜3回厳しい寒さが到来するという予報だ。南韓の気象観測以来、最低気温は1981年1月5日、京畿道楊平(キョンギド・ヤンピョン)の氷点下32.6度だった。

◆今冬の寒波は北極の気温が上がり北極振動が弱くなったのが原因と、気象庁は分析した。北極振動は北半球に存在する冷たい空気の渦が周期的に強弱を繰り返すことだが、この現象が温暖化によって弱まり、北極の冷たい空気が熱い空気に押し出され、北半球の中緯度まで寒波が押し寄せたのだ。気象庁の関係者は、「今回の寒波を気候変化の結果とは断定できないが、長期間の傾向から見て、気候変化の様相と見られる」と話した。

◆今年、韓国では異常気候が頻繁に見られた。1月4日には1937年の積雪量観測以後中部地方で最も多い25.8センチの大雪が降った。春は1973年以後最大降水日数(34.7日)と最短日照時間(平年対比77%)を見せ、夏は記録的な猛暑が続いた。秋はソウル都心をマヒさせた9月21日の大雨(259.9mm)もあった。韓半島のここ100年間の年平均気温は1.5度上昇しており、2100年には現在より4度上昇するという予測もある。気候変化の災害は本格化するのか。

権順沢(クォン・スンファル)論説委員 maypole@donga.com