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沈没原因究明まで米朝接触先送り、韓国政府が米側に要請

沈没原因究明まで米朝接触先送り、韓国政府が米側に要請

Posted April. 13, 2010 03:35,   

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韓国と米国は、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件の原因が究明されるまで、米朝接触を実施しないことで意見が一致した。これは、韓国政府の要請によるもので、これにより米朝接触のための北朝鮮要人の米国訪問が最近、取りやめになったという。

政府関係者は12日、「政府は、4月初めに韓国を訪れたカート・キャンベル米国務次官補(東アジア太平洋担当)に、米朝接触を当分先送りにするよう要請した。韓国政府としては、天安艦沈没事件などで南北関係が思わしくない状況で、米朝関係が進展する姿をみせた場合、韓国が疎外感を持ち得るという懸念を米国側に伝えた」と明らかにした。

さらに、「米国側はこれを受け入れ、米朝接触のために米国を訪問予定だった北朝鮮関係者のビザの発給を保留している」と伝えた。キャンベル次官補は2日、魏聖洛(ウィ・ソンラク)外交通商部韓半島平和交渉本部長との席で、天安艦沈没事件について哀悼の意を伝え、「米国は、困難を経験している韓国の友人のためにできる限りのことをする」と話した。

また、別の政府関係者は、「天安艦沈没の原因究明に参加した米国が、原因究明作業とは無関係に米朝接触を進め、北朝鮮が攻撃したという結果になれば、滑稽ではないか。このような状況を避けるためにも、米国も原因究明されるまで、米朝接触を見送ることにした」と説明した。

これに関連し、今年の初め、北朝鮮の金桂𨛗(キム・ゲグァン)外務次官は、全米外交政策会議(NCAFP)とコリアソサエティーの招請を受け、米国訪問を推進してきたが、米国は、「北朝鮮の6者協議の復帰の約束がなければだめだ」とし、ビザの発給を拒否してきた。これまで北朝鮮は、米朝接触を条件に、6者協議予備会談に参加するという考えを表明し、米国は北朝鮮の6者協議復帰の約束を前提に、米朝接触を準備していた。

このような政府の米朝接触の自制要請をめぐり、政府当局者らは、「様々な可能性があるという次元で、原因が究明されるまで米朝接触を待ってほしいという単なる要請にすぎない」と説明しているが、一部では、天安艦の沈没原因として、北朝鮮による攻撃の可能性に重点を置いているためではないか、という分析も出ている。



spear@donga.com koh@donga.com