北朝鮮が、2回目の核実験の強行とウラン濃縮計画(UEP)稼動宣言に続いて、韓国への核攻撃も可能だという威嚇発言を連発している。北朝鮮は、李明博(イ・ミョンバク)大統領を米国の「猟犬」、「忠犬」と表現するなど、韓国への中傷の水位が度を超えている。
北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は25日、「論評員の文」を通じて、バラク・オバマ米大統領が今月16日、韓米首脳会談で、李大統領に北朝鮮の核脅威に対抗して「拡大抑止」を約束したことに対して、「結局、われわれの核抑止力保有の名分を持たせるだけであり、有事の際、われわれの核の報復の火の雨が南朝鮮を覆う残酷な事態を招くことになるだろう」と威嚇した。韓国戦争勃発59周年に出たこの発言は、北朝鮮が、核兵器で韓国まで報復攻撃できることを具体的に示した初の事例だ。
労働新聞は、「ホワイトハウス・ローズガーデンでの主人と猟犬の腹立たしい口づけ(李明博逆徒の米国での行為を評する)」というタイトルの文で、韓米首脳会談の合意事項を一つ一つ非難し、李大統領と韓国政府を露骨に中傷した。特に、李大統領に対しては、「米国の侵略的な対朝鮮政策の遂行と反共和国核騒動の先頭に立って踊りを踊り、同族を追い込む忠犬」と非難した。
これまで北朝鮮は、核兵器の開発は米国の攻撃に備えた「自衛的防衛手段」と主張してきたが、最近、態度を変えて、「攻撃用」と明らかにしている。
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