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「北朝鮮官僚社会、賄賂がなければ作動しない」

「北朝鮮官僚社会、賄賂がなければ作動しない」

Posted December. 28, 2006 07:19,   

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国策研究機関である統一研究院が発表した「北朝鮮体制の耐久力評価」では、外部世界に知られていない北朝鮮社会の秘密の部分が明らかにされている。特に、「高位層出身の脱北者」12人が深層面接で打ち明けた北朝鮮内部の実情は、北朝鮮体制がなぜ根本から揺れているのか察しがつく内容が多い。

▲北朝鮮は巨大な賄賂共和国〓「北朝鮮官僚社会は、今や賄賂なしでは動かない」というのが、高位層脱北者たちの証言だ。

脱北者K氏は、「幹部の間で、下の幹部が上の幹部に賄賂を渡し、その幹部はその上の幹部に渡すという具合に、連鎖的につながっている」と話した。

このように蔓延した賄賂慣行の中で、賄賂の公定価がつけられているケースもあるという。脱北者J氏は、「上流層の場合、結婚式の祝い金で約1万ドルが渡される。5000ドル、3000ドルの場合もある」と話した。また、他の脱北者L氏も、「北朝鮮社会では、賄賂の市場化が成立し、賄賂には価格がつけられている。海外留学に送るにはいくら、大学教授になるにはいくらという具合だ」と話した。

▲軍よりは党が優位〓住民に対する效率的な統制と社会安全維持業務を担当する二大公安機構である国家安全保衛部と人民保安省との間に、かなりの葛藤が存在するという。脱北者C氏は、「両機関員の待遇が異なる。国防委員会直属の保衛部の権力がより強く報酬も高いので、保安省が不満を持っている」と話した。

一般的に、軍がすべてにおいて優先するという「先軍政治」の下で、軍が最高の権威を持つと考えやすいが、高位層脱北者たちは、党が軍より優先されると説明した。脱北者L氏とK氏は、「軍に対する人事権を党が掌握している。金正日(キム・ジョンイル)総書記も、『軍は党の指導を受けている』と有権解釈を下した」と述べた。

▲「金総書記は父親より女性に人気がない」〓金総書記が、故金日成(キム・イルソン)主席よりも女性に人気のないのは、「背が低く、腹も出て、顔もよくないためだ」と言う高位層脱北者もいた。

また、北朝鮮でも「韓流」の熱風が威力をふるっているという。脱北者C氏は、「密かに韓国のビデオを見ることを処罰していたが、今では処罰しない。ビデオを流布した人だけ処罰する。保衛部員たちも、それを回収して隠れて見ている」と話した。

また、20、30代の女性が体を売る対価として受け取る金は、5ドル程度だという証言もあった。このほか、高位層脱北者たちは、「貧しい人々が貧しい人々と集まって暮らす北朝鮮には、ストレスが少なく、ハゲもあまりいない」と話したという。



taewon_ha@donga.com