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鉄道トンネルで火事が発生すれば? 野党議員が無防備さ指摘

鉄道トンネルで火事が発生すれば? 野党議員が無防備さ指摘

Posted June. 14, 2005 03:17,   

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▲非常口のない鉄道トンネル〓建設交通部が13日国会建設交通委員会に提出した資料によると、長さ500m以上ある高速や一般鉄道の125のトンネルのうち、京釜(キョンブ)高速鉄道の京畿道光明市(キョンギド・クアンミョンシ)の光明トンネルと日直(イルジク)トンネル、忠清北道永同郡(チュンチョンブクト・ヨンドングン)の花新(ファシン)第5トンネルと黄鶴(ファンハク)トンネルの4ヵ所(3.2%)にしか非常口が設置されていないことがわかった。

これらトンネルでも非常口の数は、日直トンネルだけが3つで、光明は2つ、花新第5トンネルと黄鶴トンネルはそれぞれ1つしかなく、大規模な火事災害に対応するには不十分であると専門家は指摘する。

さらに、125のトンネルで非常事態が発生した際、乗客がトンネルを抜け出るために歩かなければならない平均避難距離は761.8m(高速鉄道973m、一般鉄道692m)となる。

高速鉄道の日直トンネルは、最長避難距離が3086mと最も長く、同距離が1000m以上あるトンネルも29ヵ所あった。

これに基づいた平均避難所要時間は、15分30秒(高速鉄道17分54秒、一般鉄道14分42秒)となる。

特に一般鉄道のトンネルである慶全(キョンジョン)線のチャンドントンネル(68分)、全羅(チョンラ)線のピョンプントンネル(64分)、スルチトンネル(70分)は、避難に1時間以上かかる。

▲外国の場合〓ドイツ連邦政府鉄道の基準によると、一般トンネルの場合は最大500m間隔で脱出口(非常口)を設けることになっている。

日本国土交通省も超高速列車の新幹線のトンネルで火事が発生した場合などに備え、「避難距離が500m超にならないようにする」と定めている。

韓国のソウル都市鉄道公社(地下鉄)の設計指針では、「火事発生の際は乗客が6分以内に煙や有毒ガスから安全な外部への出入口に避難できるようにする」となっており、鉄道トンネルの実際の避難時間とは大きな開きがある。

▲避難通路や消火栓の拡充が必要〓建設交通部は監査院の指摘を受け、2003年11月に高速鉄道トンネルの防災設計基準をまとめた。

しかし、2004年4月に開通した京釜高速鉄道の工事はほとんど終わっていたため、大半の高速鉄道トンネルに防災施設が整っていないわけだ。

一般鉄道トンネルの場合は、まだ防災基準が設けられていない。

同部の関係者は、「今年の年内に鉄道安全法の下位法令として一般鉄道トンネルの防災基準を設ける計画だ」と話した。

これについて、国会建設交通委員会の李洛淵(イ・ナギョン)民主党議員は、「密閉したトンネルでの火事は、大型事故につながりかねないのに、多数の鉄道トンネルが無防備の状態にある。政府が『鉄道トンネルで列車火事が発生する恐れはほとんどない』という仮定ばかりに基づいて建設したためだ」と指摘した。

韓国鉄道技術研究院の関係者は、「長さ1kmを超える鉄道トンネルの内部に避難通路や消火栓などの基礎防災設備の拡充を急ぐことにより、事故に備えることができる」と話した。



beetlez@donga.com