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「社説」韓国人、我々はやってのけるということを見た

「社説」韓国人、我々はやってのけるということを見た

Posted April. 14, 2005 23:22,   

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韓国経済が壁にぶつかったように低迷している状況は、韓国人ならではの覇気と自信さえ揺るがしている。アジア各国が先を争って躍進しているのに対し、我々の最近の位相はみすぼらしくさえ感じられる。世界と未来を見極めずに内部と過去にのみこだわる「怨念晴らしの民主主義」、さまざまな分野に広がっている下向き平準化の落とし穴に、だんだん深く落ち込んでいく様相がさらに心配される。

しかし、我々韓国人は、やりのけることができると思われる。もどかしい現実を乗り越えて、希望の信号が我々の前に点されているからだ。世宗(セジョン)大学の朴辰淑(パク・ジンスク)教授チームが図案した安全表示板8種が、国際標準案に選択されたのもそのひとつだ。国際標準化機構(ISO)が新しく採択した16種の表示板のうち、半分を占めたことで、世界146カ国がそれを使うことになる。優秀なデザインを先取りするための国家間競争は戦争を連想させる。こうした競争の中で成し遂げた朴教授チームの快挙は、我々の自尊心を高めてくれる。

理工系の研究分野でも良いニュースが相次いでいる。世界が認める学術誌に掲載された韓国生命工学者の論文の数がこの5年間でなんと12倍にも増えた。競争国が緊張するぐらいだそうだ。30代生命工学者の白盛喜(ペク・ソンヒ)ソウル大学教授が癌の転移を抑制するメカニズムを厳しい研究環境の中で世界で初めて究明したのは、癌の征服に青信号を点した業績だ。白教授だけでなく、我々の科学徒らが新物質と医学分野で眩しい研究結果を出し続けているのは鼓舞的だ。

国の競争力を牛耳るデザイン、生命工学、情報技術分野などで韓国人の活躍ぶりが目立つのは、「デザイン韓国」、「科学コリア」に対する期待を大きく高めている。研究費が足りなくて借金までする悪条件の中で実を結んだ白教授だけでなく、彼らが置かれている環境は劣悪だ。だからこそ作業室と実験室で数え切れない夜を明かした彼らの汗と努力はさらに輝く。

韓国は戦争の廃墟を乗り越えて短期間で産業化を達成し、世界10位の経済力を持つ偉業を成し遂げた。振り返ってみれば、その主役は産業現場と研究室で黙々と自分の役目を全うした頭脳であり、人材たちだった。知識が生命の時代を迎えた今日、彼らは極度に落ち込んでいる社会雰囲気の中で、もう一度「できるということ」を我々に気づかせてくれた。

見えないところで韓国の未来を作っていく彼らが、夢と抱負を思いっきり広げられるようにしなければならない。彼らに大きな負債を負っている国は、果たして何をしてあげているのか、深く反省すべきである。