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在韓米軍の戦時予備物資計画、来年に廃止

在韓米軍の戦時予備物資計画、来年に廃止

Posted April. 08, 2005 23:09,   

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米国が韓半島の有事の際に備えて、韓国に備蓄していた戦争予備物資(WRSA)の維持に関する計画を廃止すると1年前に韓国国防部に通報したことが、8日明るみになった。

WRSAの約99%は戦時に備えた弾薬で、万一米国がこれを全て搬出する場合、韓国の戦争遂行能力に支障を来たす恐れがある。このため、米国がこのような方針を一方的に伝え、韓国政府がこれを1年間公表しなかったことは、韓米軍事協力関係の異常気流を反映するものではないか、という観測が提起されている。

▲WRSA計画の廃止〓8日、在韓米軍によると、昨年5月にウルフォウィッツ米国防副長官が鉠永吉(チョ・ヨンギル)当時国防部長官に、「06年12月までにWRSA計画を廃止する」という書簡を送った。

米国は韓国の経済力を考え、WRSAの必要性がなくなったためと説明したという。もはや、安保に必要な費用を韓国が負担してもいいくらいに、韓国の経済力が強くなったという論理だ。米国はすでに00年から、韓国側にWRSAの処理問題を取り上げ、現在これに関する法案が米議会で審議されている。WRSAの対外販売廃止搬出は、米議会の承認を得なければならない。

▲さらなる韓米葛藤か〓在韓米軍は、WRSA計画の廃止が、最近の韓米間の防衛費分担金交渉とは無関係だとして、韓米軍当局間の不和説を警戒した。また、米国が韓国にWRSAの購入を求めたという最近の一部の報道は誤りだと説明した。

国防総省関係者も、「WRSAに含まれた弾薬は国内生産が可能で、大半が20年が過ぎた旧型弾であるため、管理に困難が伴う」と話した。

しかし、釈然としない内容も少なくない。WRSA弾薬は、有事の際に予想される戦時弾薬所要量の60%を占め、これを除いた韓国軍の戦時弾薬は、備蓄目標量の6分の1の水準である10日分に過ぎない。このような事情を周知している米国が、韓国の安保不安をもたらす恐れのあるWRSA計画廃止を、敏感な時期に持ち出したことは、他の「内情」のためである可能性がある。

昨年、韓米が戦術指揮統制(C41)システムの建設費用問題で意見が一致しなかったことと同じ脈絡で、米国がこれ以上韓国の「安保無賃乗車」を許さないという意思をほのめかしたのではないかという解釈もある。

一方では、米国が在韓米軍削減の代わりに110億ドルを投入して、在韓米軍の戦力を増強すると明らかにした状況で、WRSA計画を廃止することに疑問を提起している。



ysh1005@donga.com