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[オピニオン]出席番号の付け方

Posted November. 12, 2003 23:08,   

長い人生、誰もが一度は序列や儀典のために気分を害することがある。年下の先輩がぞんざいな言い方をすれば気分が悪く、同期だとしても年が自分より2、3歳下なのにやたら「おい」とか、「しろよ」とか言われると顔を見るのも嫌になる。新聞社でも主要出席者を報道する際、その順序をどうすればいいか苦心する。もっとも手っ取り早いのがカナダラ順(韓国のアルファベッド順)だが、この場合、党の代表が初当選議員の後ろにいったり、師弟間の順序が変わるなど、お互いが困る場合もある。選挙の時、候補が候補者番号の1番を取ろうと、あるゆる手段を動員するのもこれと無関係ではない。

◆来年から小学校生徒の出席番号が名前のカナダラ順になるという。教育人的資源部が現在、生年月日や背の順でつけている出席番号を、04年からは名前のカナダラ順にするよう、一線の小学校に勧告したためだ。後ろの番号の生徒が前の番号の生徒より年下だったり、背が低いという理由でからかわれたりいじめられたりするケースが増えているという国民の提案を受け入れてのことだという。出席番号がそんなに大事かと反問するかもしれないが、そうではない。どうしても出席番号順に席を決めると、近い番号どうしが付き合いやすく、これは友達関係や成績にも大きな影響を及ぼす。

◆米国の場合はアルファベッド順で出席を取るが、生徒に固有番号を与えないで、席も初日に座った席が指定席となる。国内では背の順に番号を付けるのが慣例だった。背の低い生徒は前に座り、高い生徒は後ろに座らなければ黒板が見えないという現実的な理由からだった。死を象徴するとして4番や44番を避けるケースが多く、ラッキーナンバーの7が入るとよい番号と思われている。11、22、33、55など花札で得点が高い番号を連想させるのもまた人気だった。だが、こうした番号を持つ生徒は、授業で先生から「前に出てやってみろ」と呼び出されることも多い。

◆教育部の勧告案では、カンやコの姓を持つ生徒は常に前の番号になり、ホンや黄(ファン)の姓を持つ生徒はいつも後ろの番号となる。だとしたら、いっそのこと、問題を生徒たちの自律的な選択と討論に任せてしまうのはどうだろう。カナダラの逆順や、歌や運動が得意な順序などどうだろう。男子生徒は奇数、女子生徒は偶数でつけるのもよいだろうし、生徒たちに各自気に入った番号を任意に書かせてつけるのもよさそうだ。子供たちが討論と合意を通じて、自分の番号を選ぶ過程そのものが大切な民主主義教育ではなかろうか。

呉明哲(オ・ミュンチョル)論説委員 oscar@donga.com