金さん(54、主婦)は最近、老化防止に効くとされる「フォア・タイトニング・シルキー・セラム」という名の化粧品をプレゼントされたものの、使い方が分からず、引出しの中に入れたままにしている。金さんは「使い方の説明書には英語が多く、販売社員に説明を聞いてから使うつもりだ」と語った。
比較的英語の上手い若い世代でも、ある程度の推測ができるだけで、事情は似たり寄ったり。
化粧品は、その名称から「トランスアクティブ・ハイドレーティング・フェイス・ジェル」「リペア・ホワイトニング・トリートメント」「クリアー・クレンジング・フォーム」など、説明もないまま英語だけで表記されているケースが多かった。
また、使用説明書には「トーン(色)」「トラブル(問題)」「ベース(原料)」「トリートメント(管理)」「リキッド(液状)」など、韓国語(ハングル)で使える用語も英語で表記している。
表現も「シルキーな(ソフトな)使用感を与える」「天然の原料を主なベース(原料)にしたナチュラルな(自然な)処方」「皮膚の弾力を保護し、リンクルケアする(しわを管理する)…」など、英語の知識がなければ理解し難いものが多かった。
昨年末「製品説明書の文章状態に関する研究」という報告書をまとめた国立国語研究院の金文五(キム・ムノ)研究員は、「薬品は慣行から、化粧品は女性の虚栄心を煽る戦略から、理解し難い言葉を使う場合が多い」としながら「業界と学界が協力して、やさしい韓国語に直すべきだ」と語った。