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レッドソックス、継投失敗で初戦逃す

Posted October. 02, 2003 23:31,   

審判の誤審と監督の不信が金炳賢(キム・ビョンヒョン、ボストン・レッドソクス)の「ポストシーズンジンクス」を深めた。

米オークランドの現地時間で2日午前2時40分に終わった、ボストンとオークランド・アスレチックスのディビジョン・シリーズ第1戦。4—3で逆転した9回裏、マウンドに立った金炳賢は順調な滑り出しを見せた。初打者のデミアン・ジャクソンを相手に連続して2つのストライクを奪った後、3球目にして中堅手前の浮いたボールで処理。

しかし、金炳賢は、ビリー・マクミロンを迎えてストレート四球を許した後、クリス・シングルトンにボールカウント1—1の場面で投げたボールがぶつかり、1死1、2塁の危機を迎えた。しかし、このボールは、スロー映像で確認した結果、左利き打者のシングルトンがバットを突き出して、ホームプレート近くで左ひじに当ったもので、空振りのストライクの判定が正しかった。

続いて金炳賢は、マーク・エリスを空振り三振に打ち取ったが、ボストンのグレイディ・リトル監督が、左利き巨砲のエルビール・デュラゾが打席に立つと、金炳賢を降板させて、左利き中継ぎのアラン・エンプリーを投入して自ら災いを招いた。

デュラゾとの相手戦績で1打数1安打に1フォアボールを許したエンプリーは、直ちに左翼手前の同点タイムリーを打たれて、金炳賢に「1失点リリーフ失敗」の悪い成績を残した。

金炳賢がポストシーズンで9回裏の同点を許したのは、今回が3番目。金炳賢はアリゾナ・ダイヤモンドバックス時代の01年、4試合連続無失点に3セーブをマークする威力を発揮したが、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは、第4戦と5戦で相次いで9回に同点ホームランを打たれた。

リトル監督の未熟な試合運営は、延長11回裏、デレク・ロウをマウンドに立たせてピークに達した。ロウは5日、ボストンへ場所を移して行われる第3戦で先発が決まっている投手。しかし、同日の勝利だけにとらわれたリトル監督には、レース全体に対する考慮がなかった。

結局、予定なしで登板したロウは、11回裏はカバーしたが、12回裏3つのフォアボールを許した2死満塁の場面で、ヘルナンデスに3塁前のさよなら安打を打たれて沈没した。ボストンが4—5で再逆戦負け。

一方、第2戦が行われたナ・リーグでは、アトランタ・ブレーブスがシカゴ・カブスに5—3、フロリダ・マーリンズがサンフランシスコ・ジャイアンツに9—5で、それぞれ逆戦勝ちして1勝1敗と、5戦3先勝制の勝負を振り出しに戻した。



張桓壽 zangpabo@donga.com