政府は米国が要請した戦闘部隊のイラク追加派兵を受け入れる場合の兵力規模と派兵部隊などに対する内部検討を終え、米国と具体的な派兵交渉を進めていることが26日分かった。
派兵規模は旅団と師団の中間規模の5000名ぐらいで、対北朝鮮抑止力に差し支えのない後方地域の精鋭兵力を派遣する方針だという。
ソウルのある軍事筋は同日、「韓国政府がこのほど米国に5000名ぐらいの派遣を提案したと聞いている。対北朝鮮抑止力に支障を来たすことなく、優秀な戦闘力を有している後方の師団が派兵対象として考慮されている」と述べた。
同筋はまた、「米国の要請を受けて、政府はイラク現地で多国籍軍を指揮できるように、派兵規模とは関係なく『師団』編制を備えている部隊を派遣するという考えを伝える計画だと聞いている」と述べた。
韓国政府はこうした内容の追加派兵を条件に、北朝鮮の核問題が解決するまで、米2師団の後方移転など、在韓米軍の再配置を相当期間引き延ばすことを米国に要請する方針だという。
これと関連して韓米両国の政府関係者は、来月24、25日にソウルで開かれる定例韓米安保協議会(SCM)を前に、韓国軍の追加派兵問題に決着をつけるための実務交渉に入った。
車栄九(チャ・ヨング、陸軍中将)国防政策室長、魏聖洛(ウィ・ソンラク)外交通商部北米局長、徐柱錫(ソ・ジュソク)国家安全保障会議(NSC)戦略企画室長は25日(現地時間)、ワシントンでリチャード・ロリス米国防部東アジア太平洋担当副次官補に会って、追加派兵に対する米国の立場を具体的に把握し、韓国政府の立場を伝えた。双方は26日にも接触を続ける予定だ。
しかし、尹永寛(ユン・ヨングァン)外交通商部長官は同日、ニューヨークでパウエル国務長官との会談に陪席したネグロポンテ米国連大使に「イラクへの派兵問題と関連して最近韓国の状況はどうか」と聞かれると、「全般的な検討が行われているが、まだ決まったことはない」とし、「国連安全保障理事会の決議案は(追加派兵の)条件にならない状況だ」と答えた。
尹相虎 konihong@donga.com ysh1005@donga.com