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野人時代の安在模、純情派ヤクザ役に挑戦 MBC新ドラマ「男の香り」

野人時代の安在模、純情派ヤクザ役に挑戦 MBC新ドラマ「男の香り」

Posted May. 12, 2003 22:21,   

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安在模(アン・ジェモ)は、実は「野人時代」から降りた後、しばらくドラマ出演をやめるつもりだった。「金斗漢(キム・ドゥハン)」から脱皮したかった。しかし、小説「男の香り」の原作を読み切った時は惹かれたという。彼が考えている「男の香り」とはどういうものなのだろうか。

「愛と義理の香りじゃないでしょうか。愛のためには暴力(義理)を使うことも、そして命までも…」

安在模が「威風堂々の彼女」の終了後、14日から始まるMBC水木ドラマ「男の香り(夜9時55分)」で、純愛をささげる組織暴力団員のクォン・ヒョクスを演じる。このドラマは96年のハ・ビョンム原作の同名ベストセラーを脚色したもの。98年には金スンウと明世彬(ミョン・セビン)主演の映画も作られた。

彼は今、同じ「ヤクザ」であるクォン・ヒョクスと金斗漢をどう表現したらいいか悩んでいる。

「(冷たい表情で)僕は、きちんとけじめをつける性格です。一つが終ったら次のものに集中してしまいますよ。『俺はクォン・ヒョクスだ』と自分に何度も言い聞かせています。録画現場で思う存分暴力演技をしたが、『金斗漢みたい』と言われた時は(こぶしをぐっと握って)頭にきましたね」

クォン・ヒョクスのカリスマは金斗漢のカリスマとは違うと、彼は語る。男性的カリスマ(金斗漢)ではない「冷たいカリスマ」という前代未聞のキャラクターを創造するつもりだと言う。

「男の香り」に惹かれたことについて、彼は、「アクションよりメロドラマの比重が多く、純粋至高な愛を描いたメロドラマだったため」と説明した。クォン・ヒョクスは、子供の時に父が連れてきたウンヘ(ハン・ウンジョン演)と逢って義理の兄弟になる。ヒョクスは命をかけてウンヘを守り、愛するが、結果は悲劇的だ。

彼にいくつか質問をした。彼の答えから、「金斗漢」の陰は殆ど見えなかった。

—映画に登場するクォン・ヒョクス(キム・スンウ)の演技についてどう評価しているか。

「後輩は、先輩の演技を評価できないものだ。」

—原作のクォン・ヒョクスとはどう差別化する考えか。

「必ず違う姿を見せなければいけないとは思わない。そういう強迫観念に駆られて『オーバー』な演技をしたくはない。ドラマで最も大切なのは『安在模』でなくて『クォン・ヒョクス』だ。」

—どういう意味か。

「ドラマを分析的に見る視聴者の目は専門家ほどの水準だ。しかし、視聴者が望む主人公のキャラクターは、昔も今も同じだ。驚くほど変わっていない。それこそドラマのパワーだと思う。古臭いようですが、無くてはならない感動の要素だ。」

—「野人時代」から暴力を美化する役によく登場している。演技する時、気にならないのか。

「俳優には演技力が第一だ。崩す時は完全に崩さなければならない。迷ったりすると演技者もスタッフも視聴者も、すべて疲れてしまう。」



李承宰 sjda@donga.com