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正月寒波、欧州を襲う 大交通渋滞・凍死

Posted January. 06, 2003 22:50,   

先週末、欧州各地を襲った暴風と大雪、雪崩れ、洪水などの異常気象で、少なくとも21人が死亡し、ところどころで大規模な交通混雑が起きた。

フランスには5日、強風を伴った大雪が降り、パリのシャルル・ド・ゴール空港では、足を止められた数千人の乗客が夜を明かした。多数の空の便が取り消しになり、抗議する乗客たちを落ち着かせるため警察まで動員された。

イタリアとフランスのアルプス地域では、大雪で雪崩れが発生し、登山客が3人、スキーヤーが3人死亡し、7人がけがをした。ロシアのモスクワでは4日、酷寒で12人が凍死し、今冬の凍死者数が227人に増えた。ポーランド政府は、3日までに183人が凍死したが、死亡者の大半は酒を飲みすぎて室外で眠っていた人たちだったと発表した。

これに対して、ドイツ、ベルギー、ポルトガル、英国、イタリアでは、この数日間、豪雨で川の水が氾濫し、数千軒の家屋が浸水した。一方、日本の中部でも5日、大雪による雪崩れで10台余りの自動車が埋もれて一時通行止めになった。