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アメフトで大活躍 韓国の血ひくワードの母親思い

アメフトで大活躍 韓国の血ひくワードの母親思い

Posted December. 04, 2002 22:39,   

한국어

ワードの活躍でピッツバーグは、7勝4敗1引き分けでアメリカン・フットボール・コンファレンス(AFC)北部地区で先頭に立っている。この勢いだとポストシーズン進出は確実だ。ワードは、98年プロ・ドラフトで、約300人のうち、92位の「普通の選手」だった。そのようなワードと今年9月、ピッツバーグがすがるようにして4年間再契約をしたのをみると、彼のチーム内での比重が予測できる。

何よりワードは、韓国人特有の謙遜な態度と絶え間ない努力、そして、体を尽くす犠牲で「アメリカン・ドリーム」を遂げ、ファンから愛されつづけている。

185センチ、88キロの体格で外観は黒人だが、ワードには韓国人の血が流れている。在韓米軍の黒人兵士、ワードジュニアと金ヨンヒ(53)さんの間に生まれた。米国に渡った彼の父親が、家族から離れたため、小さい頃から母親のもとで育てられた。

「私の人生は、母親が作った。お母さんはいつも人間は謙虚でなければならないと教えてくれた。そして願っているものを得るためには、すべてを犠牲し努力しなければならないとも教えてくれた。その教えに従ったため、今私はここまで来られたのだ」

ワードは、インタビューを受けるたびに母親の話を持ち出す。「私はマザコンだ」というほど、母親の一言は、ワードにとっては法でもある。

高校時代から「練習の虫」で有名だったワードは、ジョージア大学時代、手首が折れていたにもかかわらず、同僚に負けずにと練習に励み、「負けず嫌い」というあだなまで持っている。このような努力によって、彼は大学時代にクォーターバック、ランニングバック、ワイドレシーバーなど各ポジションをすべて経験した。

また彼が重要視しているのは、ビデオ分析だ。「試合の流れ、相手の弱点を探すのに一番効果的なのはビデオ分析だ」と彼は言っている。それで、1日3、4時間をビデオ分析にあてている。

ワードは「今の彼」を作った母親への親孝行が第一の目標だ。プロデビュー後、すぐ母親にいい車をプレゼントし、最近はすばらしい邸宅も購入した。ワードは最近、「お母さんが孫を待っているらしい」と悩んでいる。

「黒真珠」のワードも韓国人だ。



梁鍾久 yjongk@donga.com