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[社説]「腐敗共和国」の汚名を脱ごう

Posted January. 03, 2002 09:03,   

韓国がどうしてここまで落ちたものだろうか。中高生10人に9人は、韓国は腐敗した社会だという認識を持っているという、あるアンケート調査の結果は衝撃だった。まして、これら中高生の腐敗に対する倫理意識が非常に薄いことが分かり、唖然となった。

市民団体の「反腐敗国民連帯」がソウルの中高生1005人を対象に行った「青少年腐敗・反腐敗意識調査」の結果、「韓国社会が腐敗していると思うか」という質問に91%が「そうだ」と応えた。72.5%は韓国を腐敗順位1〜20位グループに属する国として認識していることが分かった。

このうち41.3%は「だれも見ていなければ、法秩序を守る必要がない」と応えている。また、「賄ろを使って問題が解決できるとなれば、賄ろを使う」(28.4%)、「不正腐敗を目撃しても自分に損になるなら、知らないふりをする」(33%)という回答が多かった。

社会全般にわたる腐敗問題を指摘しながらも、いざ自分たちの腐敗に対しては非常に寛大な見方をしている。いかなる良心の痛みもなしに、腐敗に陥ることもありうるという応答に、寒気さえ覚えた。

青少年のこうした間違った認識は、基本的にこの社会の大人たちにその責任がある。いたるところでまん延している腐敗文化が青少年にそのまま影響を及ぼしているのだ。

政界、公職社会、企業など社会の各分野の腐敗構造はその根が深い。これは法や常識よりも、権力、カネ、コネなどを重視する社会風土を反映している。

現在も一晩明けると、各種の権力型腐敗・不正疑惑が起きている。陳承鉉(チン・スンヒョン)ゲートをはじめ各種のゲートや尹泰植(ユン・テシク)氏事件でも見られるように、権力周辺と政・官界のあちこちで腐敗の悪臭が鼻を突く。

国際社会でも、韓国は依然腐敗共和国として認識されている。先日、国際透明性機構が明らかにした2001年度の国家別腐敗を表わす透明性指数でも韓国は10点満点のうち4.2点と、調査対象91カ国のうち42位にとどまった。恥ずかしくなる数値だ。

腐敗がまん延している社会は、法治虚無主義を招き、正しく生きようとする多くの国民を失望させる。国家と社会の発展もなく、国家競争力もあるはずがない。先進国入りも遠い夢のことだ。

昨年7月紆余曲折の末に、腐敗防止法が設けられたが、法がすべてを解決することはできない。重要なのは制度ではなく、意識だ。私たちは元日の社説で、「政界の腐敗を一掃することから救国を始めるべきだ」と主張した。現政権は今年一年、決心を固め、腐敗一掃への作業に取りかからなければならない。青少年が何よりも先に腐敗から学ぶとすれば、国の将来は目に見えている。