レスリングの国家代表であるキム・インソップ(27、三星生命)に初めて会う人は、首を傾げる。優しそうな顔や168センチの小さな背に、細い体つきからどうしてもレスリングの選手には思えないためである。しかし、彼は去年グレコローマン型の58キログラム級で世界選手権を2連覇したマットの上のキングでもある。
▽13キログラム足りない
小学校頃、柔道が習いたいと親にねだったことがある。当時、両親は「あなたは体力ないから…」といってやらせてくれなかった。しかし、彼には運動に対しては優れた才能があったのである。大邱小学校5年生の時、市道対抗団体戦で、チームを準優勝に導いた。問題は体重が足りないことであった。高校進学の時、柔道最下級である55キログラムから13キログラムも足りなかったため、柔道の夢は諦めるしかなかった。そして、彼が選んだのはレスリングであった。
▽ 41+5
いつも候補選手だった彼は、98年サンム(運動選手だけを対象にする軍隊)を除隊してからようやく注目される。それから3年間一敗もせず41連勝をした。98、99世界選手権、98アジア競技大会、99アジア選手権大会など主な大会でもはや彼の相手になるものはいなかった。
▽ 厳しい訓練
垂直上昇の原動力は生まれ持ちの誠実さにあった。国家代表チームのユ・ヨンテコーチは、「キム・インソップは地獄訓練と言われているサーキットトレーニングをした日も、夕方一人でタイヤを引きずり回すほど厳しい訓練をするものである」と話した。
鞖克仁(ベ・グックイン)記者 bae2150@donga.com






