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遺伝学者が語る食事療法の真実

Posted October. 26, 2019 09:22,   

Updated October. 26, 2019 09:22

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英国の遺伝疫学教授であり、全世界の論文引用上位1%の科学者。派手なタイトルの主人公である著者は、イタリアの標高3100メートルのボールミオ山頂に登ろうとして脳卒中を経験する。健康な中年男性から、2週間で患者に転落してしまったのだ。再点検の時、薬を減らし、健康になる確率を高める食べ物について探求した科学者は、数々のでたらめ食事療法にビックリしてしまった。そして専門家の視点から食事を分析することにした。

食に関する様々な栄養素に分類された19のチャプターを通じて食事療法の基本である栄養から取り扱う。食品産業の検証されていない宣伝と疑似科学の裏も指摘する。ひたすら減量のため、体に必要な栄養素を排除する「還元主義的思考」を皮肉り、「すべての新鮮な果物や野菜は実質的にスーパーフード」として、マーケティングの抜け穴を正したりもする。

結論は、自然食品の構成成分と腸内微生物の相互作用を総合的に考慮すべきだという。著者は、腸内微生物に関する著述、ブログ、メディア活動も活発に行っている。「科学著述の例」という賛辞とともに、2015年に英フィナンシャル・タイムズ(FT)の今年の本に選ばれた。


金民 kimmin@donga.com