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俳優宋康昊氏、初のドラマ挑戦、「新鮮でワクワクする」

俳優宋康昊氏、初のドラマ挑戦、「新鮮でワクワクする」

Posted May. 09, 2024 09:00,   

Updated May. 09, 2024 09:00

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「新人賞ですか。いただけるなら、有難く頂戴しますよ」

まだ初心者の域を脱してない若い俳優が受けそうなこの質問に答えたのは「カンヌの男」、俳優宋康昊(ソン・ガンホ)氏(57)だった。今年デビュー35年を迎えた宋氏が、ドラマに初挑戦する。15日に公開されるディズニープラスのオリジナルシリーズ「サムシクおじさん」を通じてだ。

8日、ソウル江南区(カンナムク)のグランドインターコンチネンタルパルナスで開かれた制作発表会で、宋氏はいつもと違ってやや緊張した表情で舞台に上がった。宋氏は、「馴れず緊張もしているが、一方ではわくわくする。いろんな感情が湧いてくる」と語った。宋氏は、初のドラマ挑戦について「様々なチャンネルで様々な試みをする時代ではないかと思う。とても自然に作品に参加することになった」と話した。

「サムシクおじさん」は、戦後の混乱した1960年代の韓国が舞台だ。誰もが飢えない世の中を作りたいという思いに満ちたエリートキム・サン(ビョン・ヨハン)と、その価値を認め、自分の欲望を投影するサムシクおじさん(宋康昊)が政財界と絡み合いながら繰り広げられる物語を描いている。「サムシクおじさん」は、戦時中も周囲の人々が一日三食を食べられるようにする人物であることに由来している。

ドラマは全16部作。6~8回以内のシリーズ物中心のオンライン動画サービス(OTT)市場では異例の長尺だ。宋氏は、「ジャンル物など、トレンド化されている既存のOTTドラマとは異なる作品」とし、「冒険かもしれないし、もっと新鮮かもしれないという点で、好奇心と意欲が湧いた」と話した。

脚本と演出を担当したシン・ヨンシク監督は、「本当に新しい世界が到来し、それぞれがその世界を受け入れる時、互いのアイデンティティを認識する。それを表現するために、韓国社会の転換点である1960年を時代背景に選んだ」と説明した。


崔智善 aurinko@donga.com