Go to contents

尹・李会談、政治も協治も相互理解と自制が最低条件だ

尹・李会談、政治も協治も相互理解と自制が最低条件だ

Posted April. 29, 2024 08:54,   

Updated April. 29, 2024 08:54

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が本日午後、龍山(ヨンサン)大統領室で会う。1時間余りと予想される茶談会は、現政権発足から2年経って、2人が国政を議論する最初の席だ。2回の事前調整で議題に合意できなかったため、昼食会を兼ねた会談ではなく、茶談形式で行われる。閉塞した政治、厳しい民生など、大統領と野党第1党代表が直接会って話し合い、解決すべき課題が山積している状況で、いずれも生産的な結果を出さなければならないという負担を抱えている。

大統領室は、今回の会談で民生懸案を主に議論すると明らかにしている。また、「医・政」対立で生じた医療空白を解消するために、李氏の意見を聞いて解決策を模索すると大統領室は説明した。同党は、全国民への25万ウォン支給のための13兆ウォン規模の追加更正予算の編成を求めることを予告した。 また、チェ上兵事件捜査外圧疑惑の特検法を処理する際、大統領が拒否権を行使しないよう要請するという。さらに「金建希(キム・ゴンヒ)特検法」が取り上げられる可能性もある。また、糧穀管理法など同党が強行処理した後、大統領が拒否権を行使した法案の再立法を話し合う意向も明らかにしている。

今日の会談は、このような明らかな立場の違いにもかかわらず、大統領の政治、与野党の政治が復元される出発点となるはずだ。野党の協力が絶対的な「与小野大」国会であるにもかかわらず、過去2年間、大統領と野党第1党代表の会談が一度もなかったこと自体が政治の不在を象徴している。総選挙の大敗で追い込まれた形となったが、尹大統領が「これからは政治をする」と明らかにした通り、「協治」の土台を作らなければならない。

政治であれ協治であれ、緊急なのは最小限の相互自制と理解の姿勢だろう。「与小野大」国会を経験した大統領や、度重なる会談の申し出にも応えてもらえなかった李氏は、言いたいことが多いだろう。李氏は、総選挙圧勝の勢いに乗って大統領に迫るよう注文を受けているだろう。しかし、虚心坦懐に話し合いつつも、相手の話に耳を傾ける成熟さを両者とも見せなければならない。双方の強硬派は満足しないかもしれないが、最初の一歩を踏み出した今日のような会談は続けなければならないからだ。

尹大統領と李氏は大統領選挙後、深い恨みを抱いているだろうが、今の韓国社会はこのような感情を前面に出すほど余裕はない。民心に従い、民生を大事にすること以外の事柄は、今日だけは後回しにしておくべきだ。それが大統領らしい道であり、第1党代表らしい道だ。