英国の賭博ゲームに李舜臣将軍の絵、韓国で違法流通

李舜臣（イ・スンシン）将軍を題材にしたスロットマシンのゲームが、世界中で流通していることが分かった。韓国でも、私設賭博サイトなどで簡単に利用できる。李舜臣将軍と韓国文化に対する誤解を招く恐れがあるうえ、国内で違法オンラインカジノで堂々と広報・流通されており、問題だという指摘が出ている。

１４日、関連業界によると、英ゲーム会社「プラグマティック・プレイ」は、ホームページのスロット製品の紹介コーナーで、「YI SUN SHIN」という名前のゲームを紹介している。ホームページでテストバージョンを実行すると、４９個のマスに亀甲船と大砲、刀、弓、盾の凧などの絵が無作為に並んでいる様子を見ることができた。画面右側には、白っぽいひげの男性が中国風の鎧を着用したまま刀を持っている姿も見えた。４９マスはリール（スロットマシンの縦線）のように回った。ゲームマネーを取ると、「勝利は私のものだ。準備発射」、「祖国のために李舜臣が帰ってきた」、「天の意思だ」などの韓国語の男性音声が落ち着いた口調で流れた。画面の下には、「残額」と「ベッティング」という文字と共に、各々ウォンの金額が表記されていた。プラグマティック・プレイが作ったこのゲームは、違法賭博サイトなどを通じて流通している。英国は、成人を対象にするオンラインカジノが合法だが、韓国ではすべて違法となる。

ユーチューブで該当ゲームを検索すれば、ゲームをする姿を中継したり、広報する映像も簡単に確認できる。当選金額をゲームマネーではなくウォンで表示し、カカオトークのチャットルームや私設賭博サイトのリンクも案内しており、違法オンライン賭博の広告とも見ることができる。

業界の関係者は、「国を救った英雄である李舜臣将軍を賭博ゲームに利用することは、韓国文化と李舜臣将軍に対する歪曲された認識を植え付けることができる」とし、「違法的オンライン賭博広告への取り締まりも、強化する必要がある」と話した。


キム・ハギョン記者 whatsup@donga.com