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米ネバダ州最高裁判事に韓国系のパトリシア・リー氏

米ネバダ州最高裁判事に韓国系のパトリシア・リー氏

Posted November. 24, 2022 08:42,   

Updated November. 24, 2022 08:42

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全羅北道全州(チョルラプクト・チョンジュ)で在韓米軍の父親と韓国人の母親の間に生まれた韓国系米国人女性が米ネバダ州の最高裁判事に任命された。スティーブ・シソラック・ネバダ州知事は21日(現地時間)「パトリシア・リー弁護士(47)を州最高裁判事に任命した」とし、「幅広い能力と専門的な経験を高く買った」と明らかにした。ネバダ州でアジア系米国人が州最高裁判事になるのは初めて。

リー氏は、裁判官人選委員会に提出した答弁書で、「父が黒人であるため、私の出生は韓国で歓迎されず、混血という非難を受けた」と困難だった家庭史を明らかにした。リー氏は満4歳の時、家族と米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地に移った。しかし、父親は転役後にアルコール依存症になり、リー氏が7歳の時に両親が離婚した。

長女であるリー氏は、英語がほとんど話せない母親の代わりに2人の弟の世話をし、苦労して成長したと答弁書で明らかにした。7歳の時から自分で基礎生活需給書類を作成し、1年に2、3回引っ越しをしなければならなかった。ホームレスになり、辛うじて避難所に入所した時は、「やっと家ができた」と安心したという。

リー氏は、母親と交際していた男性の虐待に耐えられず、15歳で家を出た。友人の家を転々としながら高校に通い、全校学生会長や応援団長を務め、トップ圏の成績を維持して奨学金を受けた。その後、南カリフォルニア大学(USC)に進学して黒人学生会長を務めた。その後、ジョージ・ワシントン大学ロースクールを卒業した。2002年から法律事務所の弁護士として働き、複雑な商業訴訟を主に担当した。特許法や家族法訴訟も担った。

リー氏は「子供の頃の辛い経験が私をより強くした。ベッドにゴキブリが這いまわり、家賃を払えずに追い出される暮らしから抜け出すために一生懸命生きた」と話した。そして、「逆境を経験して他人を助けることを決心した。その決心を一生忘れない」と語った。

李氏の任期は2025年1月まで。リー氏は任期を満たさず9月に辞職したアビー・シルバー前最高裁判事の後任だ。定員が7人のネバダ州最高裁判事の任期は6年だが、欠員が生じれば、州知事が任命する後任が前任者の残りの任期を務める。


金民 kimmin@donga.com