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「米国と同等な位置での交渉」が狙い、米専門家らが金正恩氏のメッセージを分析

「米国と同等な位置での交渉」が狙い、米専門家らが金正恩氏のメッセージを分析

Posted January. 11, 2021 08:11,   

Updated January. 11, 2021 08:11

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(2)「米国と同等な位置で交渉」を狙ったか、米専門家らが金正恩氏のメッセージを分析

米国の韓半島専門家たちは8日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が第8回党大会で、「強対強」などの対米メッセージや原子力潜水艦の開発をはじめとする国防力強化の方針を明らかにしたことを受け、「北朝鮮が核開発を継続し、米国と同等な位置で核交渉をしようとするだろう」と分析した。バイデン政権を念頭に置いたこのような北朝鮮の圧迫と核開発戦略により、今後バイデン政権の対応が難しくなると見通される。

民主主義防衛財団(FDD)のデイビッド・マクスウェル上級研究員は、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)に、「金正恩氏は核開発を続けることを決心したようだ」とし、「核保有国として同等な立場で交渉する考えを明確にした」との見方を示した。冷戦時代、米国とソ連が戦略兵器制限交渉(SALT)を通じて核交渉をしたように、北朝鮮も軍縮交渉に入って同等な位置で交渉しようとするということだ。 

 

米外交問題評議会(CFR)のスコット・スナイダー上級研究員は、「北朝鮮が軍事力の開発を潜在的な交渉テコに利用して、非核化ではなく軍縮交渉に変えようとするだろう」と分析した。また、「原子力潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発などと関連して、北朝鮮の多くの動きを見ることになるだろう」とし、「バイデン政権がこのような枠組みに対応することは難しいだろう」と付け加えた。そして、「北朝鮮がバイデン政権発足前に柔軟さを見せるといういかなる証拠もない」と懸念を示した。

米国のシンクタンク「国益研究センター(CNI)」のハリー・カジアニス韓国担当局長は、「正恩氏は核計画をめぐる米国との膠着状態は変わらないと見ている」とし、「米国が敵対視政策を取り除く大胆な初の措置を取らない限り、正恩氏は何もあきらめる考えがないようだ」と指摘した。AP、ロイターなどの外信は、正恩氏が米国を「主敵」と表現したことを受け、これは過去、正恩氏を「暴力団」と言って批判したバイデン氏の就任を控えて出たと伝えた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com