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中朝への「軍事圧力」を強める米国、2機のF22をグアムから沖縄に配備

中朝への「軍事圧力」を強める米国、2機のF22をグアムから沖縄に配備

Posted December. 08, 2020 09:01,   

Updated December. 08, 2020 09:01

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先月の米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が当選を確実にした後、北朝鮮と中国を狙った米国の軍事的圧力が明確に強まっている。戦略爆撃機、ステルス戦闘機、最新鋭迎撃ミサイルなど核心戦略兵器の性能実験を相次いで実施する一方、主要戦力をアジア地域に投じ、中朝両国を締めつけている。

複数の軍用機追跡サイトによると、米空軍のF22ステルス戦闘機2機が6日、グアムから沖縄県の嘉手納基地に前進配備された。先月中旬、米本土からグアムに移動した7機のうち2機が韓半島に近い在日米軍基地に移動したのだ。

嘉手納基地は、韓半島有事の対北朝鮮攻撃戦力の核心発進基地だ。F22は、発進約1時間で、レーダーに捉えられずに北朝鮮の核・ミサイル基地、指揮部を攻撃することができる。

 

7日には「死の白鳥」と呼ばれるB-1B戦略爆撃機1機がグアムから韓半島に近い日本近隣の東海(トンヘ・日本海)上に飛んできた。4日に米本土から日本近隣を経てグアムに配備されたB-1B爆撃機2機のうち1機が作戦任務を行ったとみられる。

 

最近、マーク・ミリー米統合参謀本部議長がブルッキングス研究所との対談で北朝鮮の挑発の可能性を懸念した直後という点で、北朝鮮への警告という見方が多い。

軍内外では、バイデン次期政権の来年1月の発足を控え、北朝鮮の挑発を抑止する一方、中国の域内覇権を牽制するための「マッチョ・アピール」を本格的に展開したと見ている。

実際に米大統領選直後、F22ステルス戦闘機7機のグアム配備と北朝鮮の脅威を想定した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の初の海上迎撃実験、B1Bの空対地ミサイルの初の外部装着飛行など、米国の軍事的優位をアピールする動きが続いた。今年8月に実施されたF35Aステルス戦闘機の改良型戦術核爆弾(B61-12・バンカーバスター)投下実験も、後日公開された。

 

軍消息筋は、「バイデン次期政権が北朝鮮の挑発と中国の覇権挑戦にトランプ政権よりも柔弱であったり、中途半端に対処したりするという懸念を払拭すると共に、中朝両国に誤った判断をするなというメッセージを送っている」と話した。


尹相虎 ysh1005@donga.com