Go to contents

北朝鮮「瀬取り」79回、米が安保理に通告

北朝鮮「瀬取り」79回、米が安保理に通告

Posted June. 14, 2019 08:41,   

Updated June. 14, 2019 08:41

한국어

米国が、韓国など同盟国と共に国連安全保障理事会に、洋上での違法取引「瀬取り」を通じて石油精製品を密輸して制裁を違反した北朝鮮に対して、石油精製品の輸出中止を通知するよう求めた。

12日(現地時間)、国連消息筋によると、米国や韓国など26ヵ国は、安保理の制裁を違反し、石油精製品輸入の年間上限を超過した北朝鮮に対する石油精製品の供給を中止するよう国連加盟国に求める報告書を安保理制裁委に提出した。

米国はこの報告書で、北朝鮮が今年に入り79回の瀬取りを通じて安保理北朝鮮制裁決議2397号で定めた石油精製品の上限輸入量(年50万バレル)をすでに超え、制裁も違反したと指摘した。米国の国連代表部は報告書で、「北朝鮮に対する石油精製品の輸入制限は『最終的で完全に検証された非核化(FFVD)』を達成するうえで非常に重要だ」と強調した。

米国は昨年7月にも、「北朝鮮が1~5月に89回におよぶ瀬取りで石油精製品を密輸入し、制裁上限を超えた」という内容の報告書を制裁委に提出した。当時、中国とロシアは、さらなる情報を要請し、米国の要求に異議を唱えた。今年も、北朝鮮への石油精製品の追加輸出制限を求める米国とこれにブレーキをかけようとする中国とロシアの神経戦が繰り広げられる可能性が高いとみえる。

米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表は、昨年6月のシンガポール米朝首脳会談から1年となる同日、ニューヨーク国連代表部庁舎で約1時間半、15の国連安保理理事国と当事国である韓国政府代表と非公開の会合を行った。米側がこの1年間の北朝鮮との交渉の成果を共有し、非核化に向けた安保理理事国間の制裁協力の戦列を整えることが狙いとみえる。

趙兌烈(チョ・テヨル)国連大使は同日、会合後に取材陣に対して、「ハノイでの米朝首脳会談の結果と現在の状況、今後の交渉の見通しについての一般的な話し合いだった」とし、「全般的な状況を話す過程で、対話と制裁の話があった」と伝えた。


朴湧 parky@donga.com