
大手食品メーカーである大象(デサン)は3日、ベトナムでの事業拡大のために300億ウォンを投じて工場増設を完了したと発表した。
大象の子会社である大象ベトナムと大象ドゥクビエットは、ベトナム北部のハイズオン省とフンイエン省の生産基地にそれぞれ1棟ずつ新規工場を追加建設した。ハイズオン工場は海苔製品群を増やし、常温簡便食品の製造設備を新たに構築し、年間生産能力を従来比40%増加させた。フンイエン工場は増設により年間生産能力が既存の2倍以上に増加した。
ベトナムは、同社のグローバル事業の中核国。昨年だけで食品と素材事業を合わせてベトナムで2000億ウォン以上の売上を達成した。5年前の2017年に比べて2倍近く増加したのだ。同社のグローバル食品ブランドであるオーフード(O'food)の海苔は、昨年基準でベトナム海苔市場の約5割を占めている。
大象ドゥクビエットは、新工場でベトナム現地需要の高いスプリングロールなど、簡便食品を生産する方針だ。フンイエン工場にはキムチ生産設備も新たに構築した。大象はキムチの現地生産を通じて、ベトナム市場でのシェアを積極的に拡大する方針だ。
大象は04年8月、中国を皮切りに海外生産拠点を拡大してきた。2022年3月には米国でキムチ生産を開始した。来年完成予定のポーランド工場では、欧州地域に販売するキムチを生産する計画だ。
イ・ミンア記者 omg@donga.com