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「ビル・ゲイツ氏はいまだMSの水面下の実力者」

「ビル・ゲイツ氏はいまだMSの水面下の実力者」

Posted May. 01, 2024 08:32,   

Updated May. 01, 2024 08:32

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2020年に経営の一線から退いたマイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏(69・写真)が、人工知能(AI)企業オープンAIとMSのパートナーシップの締結を主導するなど、依然として会社に大きな影響力を行使していると、米経済メディア・ビジネスインサイダーが先月29日付で報じた。特にゲイツ氏は、2016年からオープンAIのサム・アルトマン最高経営者(CEO)と接触し、MSとオープンAIとの協力、アルトマンCEOのオープンAIへの復帰などにも相当な役割を果たしたと診断した。

同メディアは、MSの元・現職の役員たちの話として、ゲイツ氏がMSの戦略策定や役員採用などに相当な影響力を行使していると報じた。一人の元役員は、「MSのサティア・ナデラCEOはもちろん、経営陣全体がゲイツ氏に大きく依存している。重大な変化を起こすたびに、彼の意見が求められる」と説明した。また別の元役員は、最近MSの成功でナデラCEOが目立っているが、「舞台裏には常にゲイツ氏がいた」と言及した。

オープンAIの超巨大言語モデル(LLM)GPT-4に初めて接した部外者もゲイツ氏だった。BIは2022年、ゲイツ氏はアルトマンCEOとオープンAIに対し、大学水準の生物学試験にパスできるAIモデルを作ってほしいと要請したと伝えた。アルトマンCEOは同年8月、ゲイツ氏の自宅で夕食を共にした席で、GPT-4を披露した。GPT-4が試験を通るのを見たゲイツ氏は、「これまで生きてきた中で、最も驚くべき発表だ」と衝撃を受けた。その後、ナデラCEOに対し、MS365製品群などにAIを統合するよう助言したという。

ゲイツ氏とアルトマンCEOの親交も続いている。ビジネスインサイダーは、「2人は良い友人関係だ」と、アルトマンCEOがゲイツ氏の意見を真剣に受け入れ、たびたび諮問すると伝えた。

ゲイツ氏は1975年、ポール・アレンとMSを共同創業した。2000年までCEOを務め、以後取締役会議長などを務め、2020年3月に完全辞任した。当時、ゲイツ氏は部下の女性職員と不適切な関係を結んでMS取締役会から追い出され、離婚のきっかけとなったというニュースが相次いだ。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com