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世界のピアノ巨匠たちがやって来る、わくわくするクラシックファンたち

世界のピアノ巨匠たちがやって来る、わくわくするクラシックファンたち

Posted May. 21, 2024 09:21,   

Updated May. 21, 2024 09:21

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2022年以降、来韓ステージで印象的な演奏を披露し、新型コロナ感染症に疲れた音楽ファンを慰めてくれたピアニストたちが再び来韓する。

ロシアのピアニスト、アレクサンダー・マロフェーエフ(23)は26日、ソウルのロッテコンサートホールで、2022年9月に続く2度目の来韓コンサートを開く。モーツァルトのピアノソナタ第14番、ショパンの「アンダンテ・スピアナトと華麗なる大ポロネーズ」、ラフマニノフのソナタ第1番などを演奏する。

マロフェーエフは2022年9月、初の来韓コンサートでベートーヴぇソのピアノナタ17番「テンペスト」、ラフマニノフの「絵画的練習曲」などを演奏し、「歌うように自然な演奏」という好評を得た。同年10月にはチャン・ユンソンが指揮するプライムフィルハーモニーオーケストラとラフマニノフ協奏曲第1番と第3番を共演し、昨年12月にはブラームスとシューマンのピアノ5重奏曲をアベル・カルテットと共演するなど国内にファン層を広げている。13歳の時に「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」で優勝した後、欧州を中心に活動し「最も忙しいピアニストの一人」と呼ばれている。指揮者リッカルド・シャイーは「マロフェーエフは単なる神童ではない。深み、テクニック、音楽的な連想能力のすべてを備えている」と評した。

2017、2018、2022年に錦湖(クムホ)アートホールで開かれた来韓コンサートで、年齢が信じられない強力な打鍵と壮大な解釈、精巧な技巧を誇ったジョージアの女性ピアニストのエリソ・ヴィルサラーゼ(82)は30日、錦湖アートホールでシューベルトの「楽興の時」D780やブラームスのピアノソナタ第1番、プロコフィエフのピアノソナタ第7番などを演奏する。

ロシア・ピアノ界の名教師ゲンリヒ・ネイガウスの弟子で、ロシア・ピアニズムの正統派継承者でああるヴィルサラーゼは、ドイツ・ミュンヘン音楽大学教授として在職し、ボリス・ベレゾフスキー、アレクセイ・ヴォロディン、パク・ジョンファ、キム・テヒョンなど優れたピアニストを弟子として輩出した。アルバムリストが広くないため、芸術性に比べてあまり知られていない面があるが、広大なダイナミックと緻密な分析力を兼ね備えた演奏は、実際のコンサートで大きな熱狂を呼び起こすことで有名だ。

カナダのピアニスト、シャルル・リシャール・アムラン(35)は2014年「LGと共にするソウル国際音楽コンクール」で3位に入り、2015年ショパン国際コンクールではチョ・ソンジンに続いて2位に上がり、韓国ピアノファンに特にお馴染みの顔だ。

「ショパンに本気なピアニスト」として知られるリシャール・アムランは2022年11月の初来韓コンサートでショパン24の前奏曲集全曲などを披露した。6月1日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで開かれるコンサートでは、1部にグラナドスとアルベニスのスペインピアノ曲を演奏し、2部はショパンのワルツ8曲などで飾る。カナダのピアニスト、マルク・アンドレ・アムラン(63)とは姻戚関係ではないが、2人はたびたびピアノデュオとして呼吸を合わせるという。


1980年、アジア人として初めてショパン国際コンクールで優勝し、「アジアピアニストの伝説」となったベトナムのピアニスト、ダン・タイ・ソン(6
6)は来月9日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールの舞台に上がる。2022年、ソウル芸術の殿堂コンサートホールの1階から3階まで全席を完売させて以来、2年ぶりのことだ。現存最高のショパン解釈家の一人に挙げられる彼は、今回のリサイタル1部を今年死去100周年を迎えたガブリエル・フォーレのノクターン第1番でスタートし、クロード・ドビュッシー「2つのアラベスク」と「子供の領分」などで飾る。 第2部はショパンの舟歌Fシャープ短調で始まり、ワルツ5曲などショパンの曲だけで構成する。


ユ・ユンジョン文化専門記者 gustav@donga.com