Go to contents

マスク氏「人間より賢いAI、来年出現可能」

マスク氏「人間より賢いAI、来年出現可能」

Posted April. 10, 2024 08:42,   

Updated April. 10, 2024 08:42

한국어

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO・写真)が、十分な人工知能(AI)半導体と電力供給の下支えがあれば、来年に人間の知能を上回る「汎用人工知能(AGI=Artificial General Intelligence)」が出現する可能性があると見通した。従来の予測より約4年早まる見通しだ。

マスク氏は8日(現地時間)、X(旧ツイッター)で行われた、ノルウェー政府年金基金のニコライ・タンゲンCEOとのインタビューで、「AGIを最も頭のいい人間より賢いAIと定義すれば、おそらく来年、例えば2年以内に可能だろう」と話した。

昨年、マスク氏は2029年にAGIが達成されると予測したが、それよりも早く人間を上回る知能を備えたAIが現れると見たのだ。マスク氏はその理由として、「私が見た技術の中で、AIほど速く発展するものを見たことがない」とし、「毎週新しいAIの発表が出る」と話した。

また、AI開発を取り巻く3つの制約が緩和されている点も指摘した。マスク氏は、「これまで人材、AIチップ、電力供給不足がAIの開発スピードを遅らせてきた」とし、「物理学分野の最高の人材がAI分野に大量に移動しており、昨年問題になったNVIDIAのチップ不足も供給制約が緩和されると思われる。あとは電力供給の問題だけが残された」と述べた。

ただ、現在のNVIDIAのチップの問題が依然としてAI開発に制約を与えていると指摘した。マスク氏は、「(自身のAIスタートアップxAIが発表したAIチャットボット)「グロック2」モデルを訓練するには、NVIDIA H100グラフィック処理装置(GPU)が2万個ほど必要で、それより優れた「グロック3」になると10万個ほど必要になるだろう」と話した。

AGIは「人を超える」という曖昧な定義のため、AIの専門家によって予測時点に大きな差がある。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは最近、記者会見で、「AGIを弁護士試験のような特殊領域で人間より優れたものと定義すれば、5年以内に可能だ」と話した。一方、ディープマインドの創業者、デミス・ハサビス氏は、2030年になってから可能になると見ている。


金玹秀 kimhs@donga.com