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北朝鮮「ファサル1・2、600メートル上空で爆発実験」

北朝鮮「ファサル1・2、600メートル上空で爆発実験」

Posted March. 25, 2023 08:41,   

Updated March. 25, 2023 08:41

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北朝鮮は24日、22日に発射したミサイルが戦略巡航ミサイル「ファサル(矢)1」2発と「ファサル2」2発だと明らかにした。これらのミサイルに模擬核弾頭を搭載し、600メートルの「超低高度」上空で爆発させる実験を行ったという。米国の増援戦力が発進する在日米軍基地を核で攻撃できるということだ。第2次世界大戦当時、米国が広島と長崎に投下した原爆リトルボーイとファットマンの爆発位置は550メートル上空で、今回北朝鮮が爆発させた高度と似ている。当時、広島だけで約14万人が死亡した。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、今回発射されたファサル1、2のミサイルが東海(トンへ・日本海)に設定された1500キロと1800キロの距離を楕円や8の字の軌道でそれぞれ7557~7567秒と9118~9129秒間飛翔し、目標に命中したと主張した。巡航ミサイルは速度は遅いが、数十メートルの超低高度で軌道を変えて飛行するため、レーダーなどで探知追跡するのが難しい。

これに先立ち、北朝鮮は19日、模擬戦術核弾頭を搭載した短距離弾道ミサイルである北朝鮮版イスカンデル(KN23)を殺傷力を最大化できる800メートル上空で爆発させる実験をしたと明らかにした。今回は高度をやや下げて600メートル上空で爆発させ、様々な高度での核戦術能力を最大化する実験を行った。弾道・巡航ミサイルを問わず、核弾頭を搭載し戦略的に活用できる能力を誇示したとみられる。

北朝鮮が来月、軍偵察衛星を打ち上げるという観測も流れている。北朝鮮は23日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)総合大学で国家非常設宇宙科学技術委員会の定期会議を開き、人工衛星の開発などを議論したと、同通信が報じた。北朝鮮国家宇宙開発局は昨年12月、「2023年4月までに軍事偵察衛星1号機の準備を終える」と明らかにした。


申晋宇 niceshin@donga.com