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「2億画素」のギャラクシーS23、人間の目にさらに近づく

「2億画素」のギャラクシーS23、人間の目にさらに近づく

Posted February. 02, 2023 07:41,   

Updated February. 02, 2023 07:41

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「ギャラクシーアンパック2023」を翌日に控えた先月31日(現地時間)、米サンフランシスコの中心街に用意された体験館の壁には、緑色の水玉模様のスポットライトの絵が掲げられた。緑色は、新作「ギャラクシーS23」シリーズのメインカラーだ。通行人たちは、背面カメラを象徴する水滴の絵をちらりと見ながら通り過ぎた。1031平方メートル(約312坪)に達する4階建ての体験館の内部に入ると、全面の超大型スクリーンに現れたギャラクシーS23シリーズが、観覧客を圧倒した。両側に設置された鏡の壁には、これまでの「ギャラクシーS」シリーズのスマートフォン450台が緑色や薄紫できらめき、巨大な波を作っていた。

三星(サムスン)電子は、2020年2月の「ギャラクシーS20」のアンパック以来、3年ぶりに全面的なオフラインイベントとしてアンパックを開催する。体験館である「ギャラクシーエクスペリエンスストア」も、アンパックと同時にオープンし、新製品に対する現地の期待を高めている。韓国内外で厳しい経営環境に見舞われている三星電子が、上半期(1~6月)の業績持ち直しの勝負手として掲げた新作でもある。

三星電子の盧泰文(ノ・テムン)モバイル経験(MX)事業部長(社長)は、「ギャラクシーS23シリーズは、プレミアムスマートフォンの性能の基準を再定義し、性能と品質面においていずれもギャラクシーSシリーズの中では最高だという確信を与えられる製品だ」とし、「消費者は、性能と持続可能性の間で、選択する悩みを経験しなくても良いだろう」と強調した。

ギャラクシーS23シリーズにおいて最も重要なものは、人間の「目」に当たるカメラが挙げられる。「ギャラクシーS23ウルトラ」に、ギャラクシーモデルにおいては史上最高水準の2億画素のカメラを搭載した。米アップルの「アイフォーン13プロ」の4800万画素をはるかに上回る。以前の2億画素のスマートフォンカメラは、「シャオミ12Tプロ」が唯一だ。ギャラクシーS23とS23+は、5000万画素のカメラを搭載している。さらに、三星電子の最新イメージセンサーである「HP2アイソセル」を採用し、人工知能(AI)基盤技術を加え、いつでもどこでも明るく鮮明なイメージの撮影を支援する。

体験館の現場で、ギャラクシーS23と記者が使用中の「ギャラクシーS22」のカメラ画面を比較してみた。同じ画面の明るさで同じ案内板を撮影したが、ギャラクシーS23で撮られた文字がより明確で色味がはっきりしていた。また別の強みである夜間撮影を強調するために、体験館にはソウル乙支路(ウルジロ)の路地を再現したセットが用意されていた。ギャラクシーS23ウルトラのカメラが、暗い背景と明るいネオンサインをそれぞれ認識し、まるでそれぞれにフォーカスが当てられた写真のように物体がはっきりと鮮明に撮影された。現場で会ったサンフランシスコ住民のライラ・メイデン氏は、「今はアイフォーンを使っているが、ギャラクシーのカメラは明らかな強みだ」とし、「特に新作は、アイフォーンよりはっきりと鮮明で、ダイナミックな色味を見せている」と話した。

ギャラクシーS23シリーズの頭脳としては、クアルコムの最新プロセッサーである「スナップドラゴン8・2世代」の製品が搭載されている。グラフィック処理装置(GPU)の速度は、前作比41%向上し、AI処理性能は40%以上改善され、高い仕様モバイルゲームのユーザーから期待を集めている。高仕様ユーザーに欠かせないバッテリー容量も、S23とS23+モデルは前作比200mAh増えた。体験館で会った三星電子のブレイク・ガイザー製品担当マネージャーは、「インスタグラムやティックトックとコラボして、該当アプリの映像処理の過程で使われるエネルギーを減らす技術を開発した。これらのアプリをギャラクシーS23で駆動すれば、従来比25%以上バッテリー容量を削減することになる」と話した。

デザインの面でも、よりシャープできれいになった。背面カメラレンズを覆っていた四角の枠(別名「インダクション」)をなくし、水滴型にカメラとフラッシュを配置した。ギャラクシーS23ウルトラは、前作比上の枠部分(エッジ)を30%減らし、平面部分がさらに広くなったディスプレイを採用した。3モデルとも、綿花やラベンダー、森など自然の色から取ったクリームやラベンダー、グリーン、ファントムブラックの4色を採用した。

ギャラクシーS23シリーズは、17日から、韓国をはじめ世界市場で順次発売される。韓国国内では、7~13日に事前販売を行う。仕様によって、△ギャラクシーS23は115万5000~127万6000ウォン、△S23+は135万3000~147万4000ウォン、△S23ウルトラは159万9400~196万2400ウォンとなっている。

三星電子は、今回のアンパックで、新規プレミアムノートパソコン「ギャラクシーブック3ウルトラ」と360度回転するタッチスクリーンにSペンを支援する「ギャラクシーブック3プロ360」、薄くて軽いクラムシェルデザインの「ギャラクシーブック3プロ」も公開した。三星のノートパソコンの中で史上最高仕様のギャラクシーブック3ウルトラは、最新のインテルの第13世代コアプロセッサーを搭載している。


郭道英 now@donga.com