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憂鬱な青年、ソウルの精神健康相談が初めて10万件突破

憂鬱な青年、ソウルの精神健康相談が初めて10万件突破

Posted January. 21, 2022 09:03,   

Updated January. 21, 2022 09:03

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「最初は新型コロナのせいにしましたが、ますます全てのことが自分のせいに感じられます」

キム某さん(30)は、コロナ禍で会社の事情が厳しくなり、1年前に会社を辞めた。他の仕事を探すのは、思ったほど簡単ではなかった。最近は求職活動まで諦めて、特別なことでなければ、家の外にも出ない。キムさんは、「すべてのことが自分のせいのような気がして、眠ることすらできない。いつも気分が落ち込んでいる状態だ」と話した。

韓国で初めての新型コロナの感染者が出てから2年が経つ間、若者たちの「心の病」は深まっていることが分かった。

東亜(トンア)日報の取材をまとめた結果、昨年、ソウル市の自治区が運営する精神健康福祉センター25カ所での青年(19〜38歳)の相談件数は10万138件で、新型コロナ直前だった2019年(4万481件)に比べ2.5倍に増えたことが分かった。

相談件数が10万件を越えたのは初めてだ。相談を要請した若者たちは、新型コロナによる求職難やソーシャルディスタンスによる不十分な社会関係、オンライン授業による落ち込みなどを訴えたという。

専門家らは、韓国の未来を率いる若者たちの憂鬱さを、このまま放置してはならないと指摘している。ソウル大学病院精神健康医学科の權峻壽(クォン・ジュンス)教授は、「若者たちの精神健康が崩れれば、社会と国全体に脅威になる」とし、「国を挙げての対策をまとめなければならない」と助言した。


姜昇賢 byhuman@donga.com