Go to contents

タイソンvsジョーンズ、伝説のビッグマッチは引き分け

タイソンvsジョーンズ、伝説のビッグマッチは引き分け

Posted November. 30, 2020 09:20,   

Updated November. 30, 2020 09:20

한국어

「女子ボクシングが1ラウンド2分の試合なのに…」(マイク・タイソン)

「3分試合でこそ相手がもっと疲れてチャンスも沢山生まれるのではないだろうか…」(ロイ・ジョーンズ・ジュニア)

29日、米国ロサンゼルスのステイプルズセンターで行われた世界ボクシング評議会(WBC)ヘビー級の試合を控えて、二人は口を揃えて試合方式が自分たちのレベルに合わないと話した。

引退後15年ぶりに復帰する54歳の「核パンチ」タイソンと2年ぶりの復帰となる51歳の「テクニシャン」ジョーンズの対決は、「最前線の戦い(Frontline Battle)」と名付けられた。二人とも「命がけ」と宣言するほど激闘を予告したからだ。タイソンは20歳で世界最年少ヘビー級チャンピオンになり、1988年のソウル五輪銀メダリストだったジョーンズはプロ舞台でミドル級からヘビー級まで4階級を席巻しており、ファンの期待も高かった。

しかし、米ペンシルベニア体育委員会は50代の二人のために、数々の安全装置を設けた。10オンスのグラブより破壊力で劣る12オンスを使うようにし、通常は1ラウンド3分の試合時間を1ラウンド2分に短縮した。試合は全8ラウンドで行われた.KOはなく、血を流す場合は即座に試合を中止させた。

タイソンは1日2時間ずつランニングとダイエットを行い、45キロを減量した99.8キロで計量を通過し、試合への意気込みを見せた。タイソンが、この重量を記録したのは18歳以来初めてだという。ジョーンズは95.3キロで計量を通過した。

第1ラウンドのゴングが鳴ると、二人は飛び出してパンチを交わした。タイソンの素早いパンチスピードと上半身の動きは50代とは思えないほど速かった。しかし、それも序盤までだった。ジョーンズは持ち味のジャブを中心にアウトボクシングを繰り広げ、積極的なクリンチでタイソンを封じ込めた。何度も顔面と腹部にパンチを浴びせる場面もあったが、二人は致命的なパンチの交わす場面もなく試合終了を迎え、結局引き分けに終わった。


李元洪 bluesky@donga.com