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米シェール企業が破綻、450万の雇用危機

米シェール企業が破綻、450万の雇用危機

Posted April. 03, 2020 08:06,   

Updated April. 03, 2020 08:06

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米コロラド州デンバーに本社を置く米シェール開発の企業ホワイティング・ペトロリアムが1日(現地時間)、米連邦破産法11条(韓国の法廷管理に相当)の適用を申請した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で石油価格が急落したが、これによるシェール企業の破綻は初めて。原油安と需要減に耐えられないエネルギー企業の経営破綻が続けば、大量解雇など混乱が予想される。

CNNなどによると、ホワイティング・ペトロリアムは、「サウジアラビアとロシアが触発した原油増産戦争、新型コロナウイルスによる需要の減少を考慮して、破産申請が最善だと判断した」と明らかにした。同社は、1980年に設立された、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の上場企業で、職員は約500人。1日の生産量は約12万5千バレルだ。

投資銀行モルガン・スタンレーは最近、原油安によって経営破綻の危険にあるシェール企業として、ホワイティング・ペトロリアム、チェサピーク・エナジー、オアシス・ペトロレアム、レンジ・リソースなどを挙げた。実際に、シェール大手のオクシデンタルのオスカー・ブラウン副社長が同日、経営難の責任を負って辞任した。職員の給与も3割カットされた。チェサピーク・エナジー、カリフォルニア・リソース、ガルフポート・エナジー、キャロン・ペトロリアムなども最近、構造調整の専門家を迎え入れた。莫大な借金を抱えた状態で原油安に耐えられないと判断したようだ。

エネルギー業界の危機は雇用問題に直結する。米石油研究所(API)によると、エネルギー部門は国内総生産(GDP)の7.6%、雇用の5.6%を占める。シェール業界が生み出す雇用だけで450万個と推算される。状況の深刻性を認識したトランプ米大統領は3日、ホワイトハウスで、エクソンモービル、シェブロン、コンチネンタル、オクシデンタルなどのエネルギー業界の最高経営責任者(CEO)と会って対策を話し合う予定だ。

米国の失業状況は悪化するとみえる。ウォール街では先週(3月22~28日)、新規失業手当の請求件数が500万件を上回り、1週間前に記録した過去最大の件数328万件を再び超える見通しだ。ムーディーズ・アナリティックスのマーク・ジェンディ首席エコノミストは、「『新型コロナウイルスによるシャットダウン』にともなう損失は、2001年の9・11テロの時の2.5倍」と診断した。世界金融危機が起こった08年2月~09年12月に約870万の雇用が消えたが、今回は倍になる可能性があると懸念を示した。

製造業や不動産の景気も萎縮している。供給管理協会(ISM)は1日、購買担当者景気指数(PMI)が2月の50.1から3月には49.1に下落したと明らかにした。


朴湧 parky@donga.com