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「秘書を眼鏡の中に」 三星・グーグルのAIグラス公開、リアルタイム通訳も

「秘書を眼鏡の中に」 三星・グーグルのAIグラス公開、リアルタイム通訳も

Posted May. 20, 2026 08:27,   

Updated May. 20, 2026 08:27


三星(サムスン)電子とグーグルが共同開発した人工知能(AI)グラスが19日(現地時間)、ベールを脱いだ。

三星の精密なハードウエア技術と、グーグルのパーソナライズ型AIサービスに加え、ジェントルモンスターやワービー・パーカーなど世界的アイウエアブランドのデザインが融合し、軽量で洗練された一般的なファッション眼鏡のような形状に仕上げられた。メタのスマートグラスが人気を集める中、三星とグーグルまで参入したことで、スマートグラス市場はスマートフォンに続く次世代の「主戦場」として浮上している。

19日(現地時間)、米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社で開かれた年次開発者会議「グーグルI/O 2026」で、三星電子とグーグルのアンドロイド拡張現実(XR)ベースのAIグラス2機種が公開された。昨年のI/Oで、グーグルと三星電子、ジェントルモンスター、ワービー・パーカーの協業計画が発表されて以降、「間もなく発売」との観測だけが先行していたAIグラスが、初めて公式の場に姿を現した。

グーグルは2013年、「グーグルグラス」でスマートグラス市場に参入したものの苦戦を強いられた経緯がある。「新たな革命」を掲げて登場したグーグルグラスは、1500ドルに達する高価格に加え、無骨なデザインや短いバッテリー駆動時間などが敬遠され、消費者の支持を得られなかった。

三星と手を組んで再挑戦した今回のAIグラスは、装着感と利便性を最優先に据えた。両社は視界を遮るディスプレイを大胆に排除し、内蔵スピーカーやカメラ、マイクだけで利用者の状況をリアルタイムで認識できるようにした。

特に、スマートフォンをポケットから取り出さなくても高度なAIを利用できるよう設計された点が特徴だ。利用者は音声で、スマートフォンと連動したグーグルの高性能AI「ジェミ二」を呼び出し、画面を見ることなく道案内を受けたり、情報検索を行ったりできる。「リアルタイム翻訳」機能も注目を集めている。相手の話す言語をリアルタイムで翻訳するほか、内蔵カメラで撮影したメニューや標識なども翻訳し、音声で読み上げる。

三星電子の「ギャラクシー」エコシステムも、他社AIグラスとの差別化要因として挙げられる。ギャラクシースマートフォンやスマートウォッチ、ギャラクシータブなど、三星が構築したスマート機器のエコシステムを幅広く活用できるためだ。眼鏡で撮影した写真をギャラクシータブなど別の端末へ転送することも可能になる。三星電子MX事業部のキム・ジョンヒョン副社長は「今回のAIグラスは、三星のAIビジョンを拡張する重要なマイルストーンだ」とし、「三星のモバイル分野でのリーダーシップとパートナー企業との協業を基盤に、ギャラクシーエコシステム体験をさらに広げ、より意味ある利用者体験の提供に注力していく」と述べた。グーグルのアンドロイドXR担当、シャーラム・イザディ副社長は「新型グラスには、AIを日常でより有用なものにしたいというグーグルと三星の共同ビジョンが込められている」とし、「自然なハンズフリー体験を提供する」と語った。新型AIグラスは今年下半期に発売される予定だ。

三星とグーグルのAIグラス公開を受け、ビッグテック間の市場先取り競争も一段と激化する見通しだ。メタは19日、世界的アイウエア企業エシロールルックスオティカと共同開発した「レイバン・メタ」と「オークリー・メタ」を25日から韓国市場で正式発売すると発表し、対抗姿勢を鮮明にした。

オープンAIも最近、アップル出身のデザイナー、ジョナサン・アイブ氏が設立したデバイス系スタートアップ「io」の電撃的な買収を通じて、AIハードウエア市場参入に乗り出している。


ハン・チェヨン記者 チェ・ジウォン記者 chaezip@donga.com