
米国とイランが2週間の停戦に合意し、通航再開が見込まれていたホルムズ海峡に、米国の「海上封鎖」という新たな変数が加わった。脱出を待っていた韓国船舶26隻の航路は一段と複雑化している。通過をうかがっていた各国船舶も相次いで進路を変更している。
13日(現地時間)、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)や船舶追跡会社ケプラーなどによると、マルタ船籍の超大型原油タンカー(VLCC)「アギオス・パヌリオスⅠ」は海峡を通過できず、オマーン湾にとどまっていることが確認された。リベリア船籍のタンカー「モンバサB」も海峡はかろうじて通過したものの、原油を積めないまま空荷の状態で漂っているという。
海峡内のペルシャ湾に足止めされている韓国関連船舶も動けない状態だ。韓国の海運会社所属の大型コンテナ船は、停戦発表後に海峡が開放されるとの見通しを受け、いつでも通過できるよう約580キロ前進し、海峡に近いドバイ港へ移動したが、再び無期限の待機に入った。
30日以上にわたり海峡で足止めされ、船社の負担も急増している。韓国海運協会によると、運航停止で収益が得られない中、戦争保険料や燃料費が急騰し、抑留された26隻の1日当たりの損失は計143万ドル(約21億3千万ウォン)にのぼる。
不確実性の長期化に伴い、ペルシャ湾にとどまる船舶の安全や乗組員の健康への懸念も高まっている。韓国海運会社大手HMM関係者は「現地の乗組員を対象に遠隔の心理相談支援プログラムを常時運用している」と明らかにした。
現時点では食料など船用品の供給に大きな支障はないとされるが、状況がさらに1カ月以上続けば補給に支障が出る可能性もある。ある海運会社関係者は「停戦下であり、海峡周辺でも現在は安全との連絡を受けており、食料も約1カ月分の余裕があると確認している」としつつ、「ただ停戦が崩れる可能性もあり、状況を注視している」と述べた。
李沅柱 takeoff@donga.com






