
呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は年明け早々、「今こそ党が戒厳と完全に決別すべき時が来た」と述べ、「これまで待つだけ待ち、我慢するだけ我慢した」として、野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表に路線転換を求めた。6・3地方選をめぐる世論調査で優勢とみられていたソウルや釜山(プサン)でも党支持が揺らいでいることから、党内の危機感が高まっているとみられている。
呉氏は同日、ソウル汝矣島(ヨウィド)の中央党本部で開かれた同党の新年交礼会後、記者団に対しこう述べた。あいさつでも「声の大きいごく一部の主張に流されることなく、常識と合理性に基づき国民大多数の願いにかなう方向へ、党は大胆に変わるべきだ」と述べ、張氏を前に路線転換を要求した。
呉氏はまた、SNSで、党指導部に「非常戒厳」に関する公式謝罪や、保守陣営の大統合を求めた。「党指導部が公式に尹錫悅(ユン・ソクヨル)前大統領の非常戒厳などの誤りを認め、党が適切な役割を果たせなかった点について、国民が納得できる誠実な言葉で謝罪し反省しなければならない」とし、「保守勢力の大統合が可能であるためには、いかなるハードルもあってはならない」と強調した。京畿道(キョンギド)知事候補に名前が挙がっている劉承旼(ユ・スンミン)元議員も、「(地方選での)大敗は火を見るより明らかだ。大邱・慶尚北道(テグ・キョンサンプクト、TK)を除けば、ほぼ総崩れになる」と述べ、「選挙戦略がない」として指導部の刷新を求めた。
張氏は昨年12月19日、地元の忠清(チュンチョン)での演説で変化を強調したことから、党内では具体的な刷新ロードマップの時期と内容に注目が集まっていた。しかし、同月29日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が李恵薫(イ・ヘフン)氏を企画予算処長官に指名したことを受け、「党性(党への忠誠心)が足りない人やこのような行為を行う人に適切な措置を取れなかったために、こうした事態が起きた」と発言。これを機に、張氏の変化への本気度を疑問視する声が広がった。首都圏選出のある議員は「変わると言葉では繰り返すが、具体的な行動がない。地方選まで約5カ月となる中、張氏の変化を期待するのは難しい」と述べた。
張氏は同日の新年交礼会でも、具体的な刷新案には踏み込まなかった。「多くの人が『国民の力』の変化を求めている。変化の核心は政治の基本に立ち返ることであり、政治の基本とは国民に仕えることだ」と述べるにとどめた。
一方で、党内には張氏を擁護する声もある。羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員は「戦場にいる将軍は気が気でないのに、後方で観戦するように公開で指図する政治は卑怯だ」とし、「自傷行為をやめ、指導部を中心に団結し、必勝の精神で共に行動しなければならない」と主張した。張氏が任命した張礼讃(チャン・イェチャン)汝矣島研究院副院長も呉氏を念頭に、「他人のせいにする前に自らを省みる一年にしてほしい。呉氏と周辺に同志意識があるのか疑問だ」と述べた。
イ・サンホン記者 dapaper@donga.com






