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金・銀・銅価格、連日で史上最高値

Posted December. 25, 2025 10:20,   

Updated December. 25, 2025 10:20


米国とベネズエラの軍事的緊張が高まる中、安全資産とされる金と銀の価格が史上最高値を更新した。供給不安が強まる銅価格も、最高値を再び塗り替えた。

23日(現地時間)のニューヨーク商品取引所で、来年2月渡しの金先物価格は前日比0.8%高の4505.7ドルとなり、初めて4500ドルを突破して取引を終えた。ブルームバーグによると、金の現物価格は韓国時間で24日午前10時21分ごろ、1トロイオンス当たり4525.77ドルまで上昇し、同日午後3時時点では4490ドル台で推移している。今年に入ってからの上昇率は約70%に達した。

金価格が急騰した背景には、最近カリブ海地域で地政学的緊張が高まっていることがあると分析されている。ドナルド・トランプ米政権は、カリブ海を航行するベネズエラの麻薬運搬が疑われる船舶を撃沈したり、タンカーを拿捕したりするなど、軍事的介入を強めている。

銀の現物価格も、取引中に3%超上昇し、1トロイオンス当たり71.49ドルと史上最高値を更新した。今年の上昇率は約150%に達する。銀は投資資産であると同時に、電子機器や太陽光パネルなどに使われる工業用素材でもあり、価格変動がより大きいと分析されている。金と銀の高騰に加え、銅価格も連日上昇している。国際銅価格は23日(現地時間)、ロンドン金属取引所で1%超上昇し、1トン当たり1万2160ドルを付けた後、下落して取引を終えた。今年に入ってからの上昇率は37%で、2009年以降で最大の上げ幅となる見通しだ。

とくに人工知能(AI)産業の活況で電力需要が急増する中、関連設備に不可欠な工業素材である銅の価格は、今後さらに上昇するとの見方が出ている。


チュ・ヒョンウ記者 woojoo@donga.com