
映画「ミザリー」や「恋人たちの予感」、「ア・フュー・グッドメン」などで知られる米国の映画監督ロブ・ライナー氏(写真)が、妻とともに死亡しているのが見つかった。78歳だった。
米ロサンゼルス消防局(LAFD)は14日(現地時間)、「カリフォルニア州ブレントウッドの自宅で、ライナー監督と妻のミシェル・シンガー・ライナー氏が刃物で刺されて死亡していた」と発表した。ロサンゼルス市警(LAPD)は、この事件を「明白な殺人事件」として捜査を開始した。遺族は声明で「突然の喪失に胸が張り裂ける思いだ」とし、「信じがたいほどつらい時期であり、プライバシーへの配慮をお願いしたい」と話した。
現地では、事件の容疑者として夫婦の息子であるニック・ライナー氏の名が取り沙汰されている。米芸能誌ピープルは、ニック氏を容疑者と指摘し、「10代前半から薬物依存に苦しみ、15歳ごろから更生施設を出入りしていた」と報じた。ただ、LAPDは記者会見で、「現時点で特定人物を容疑者として指摘する段階ではなく、拘束者もいない」と強調した。
ライナー監督は1984年、「スパイナル・タップ」で監督デビューを果たした。1989年にはメグ・ライアンとビリー・クリスタル主演の「恋人たちの予感」が大ヒットし、その後も「ミザリー」(1990年)、「ア・フュー・グッドメン」(1992年)、「最高の人生の見つけ方」(2008年)など数多くの名作を残した。俳優のジェレミー・ロンドンはソーシャルメディアで、「ハリウッドに決して埋められない空白を残す」と追悼の言葉を寄せた。
イ・ジユン記者 leemail@donga.com






