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半導体・ディスプレイは「晴れ」、機械・石油化学・鉄鋼は「曇り」

半導体・ディスプレイは「晴れ」、機械・石油化学・鉄鋼は「曇り」

Posted December. 15, 2025 09:48,   

Updated December. 15, 2025 09:48


2026年の韓国国内産業を巡っては、人工知能(AI)の普及を支える半導体分野の先行きが明るい一方、中国との競争や米国の関税の影響を受ける鉄鋼や機械分野の見通しは厳しいことが分かった。

大韓商工会議所は14日、主要11業種の業界団体と共同で分析した「2026産業気象図」を発表した。調査によると、半導体とディスプレイ産業は「晴れ」、電池やバイオ、自動車、造船、繊維・ファッション産業は「概ね晴れ」と見通された。機械、石油化学、鉄鋼、建設産業は「曇り」と予測された。

大韓商工会議所は、今年の半導体輸出が16.3%成長するのに続き、2026年も9.1%成長すると見込んだ。世界の巨大IT企業によるAIインフラ構築の競争を背景に、高帯域幅メモリ(HBM)など高性能半導体の需要が拡大している。AIの普及により電子機器の仕様が底上げされ、電力効率の高い有機発光ダイオード(OLED)パネルの需要が増えることで、ディスプレイ産業も出荷量が増加すると予想される。AIデータセンター向けの電力供給に用いられるエネルギー貯蔵装置(ESS)の需要増加により、電池輸出も今年比2.9%増えると見込まれた。

対米関税の緩和で不確実性が和らいだ自動車、液化天然ガス(LNG)運搬船の需要が続く造船、そして「Kコンテンツ」の世界的拡散の恩恵を受ける繊維・ファッション分野も、比較的見通しが明るい産業に挙げられた。

一方、石油化学は中国発の供給過剰とナフサなど原材料価格の下落により、輸出が今年比6.1%減少するとみられる。鉄鋼は中国発の供給過剰に加え、米国や欧州連合(EU)による輸入規制の強化で、機械は米政権による広範な関税賦課で浮き沈みが続くと予想される。金利高の長期化や労働規制強化の影響を受ける建設も、来年の見通しは明るくないと分析された。


パク・ジョンミン記者 blick@donga.com