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与党のフィリバスター制限法強行 野党の合法的抵抗手段まで無視するのか

与党のフィリバスター制限法強行 野党の合法的抵抗手段まで無視するのか

Posted November. 27, 2025 08:58,   

Updated November. 27, 2025 08:58


与党「共に民主党」が27日、フィリバスター(議事妨害)を制限する国会法改正案を国会運営委員会小委で強行処理した。来月には本会議での通過を図るという。改正案は、少数党がフィリバスターを行っている間、議場にいる議員数が議決定足数である在籍議員の5分の1、すなわち60人を下回れば、国会議長がフィリバスターを中断できるようにする内容だ。国会法は、本会議出席議員が議決定足数に満たない場合、散会を宣言できると定めている。2012年、国会先進化法を導入して47年ぶりに復活させたフィリバスターには、少数党の発言権を保障するため例外を認めていたが、今回それすらなくそうというのだ。

民主党は、野党「国民の力」の議員らがフィリバスターの最中に議場を守らず、フィリバスターを乱発して法案処理に支障を来していると説明する。しかし現行国会法でも、フィリバスター開始24時間が経過すれば、在籍議員5分の3以上の賛成で終結させることができる。民主党は、与野党が鋭く対立した政府組織法改正案なども、1日でフィリバスターを中断させて通過させた。過半数議席を握る民主党が処理を決めた法案ならいつでも押し切れるのが現実だ。

そのような状況で、少数野党が巨大与党を牽制できる最後の合法的手段がフィリバスターだ。国会先進化法が与野党合意で成立したのも、当時少数野党だった民主党がその趣旨に同意した結果だった。その後も民主党はフィリバスターを「多数党の横暴を防ぐ野党の最後の権利」と強調してきた。その民主党が多数議席を得た途端、態度を変えてフィリバスターを容易に無力化しようというのは、自ら作った国会先進化法の意味を自ら壊す行為ではないか。

「国民の力」も、民主党と対立する法案をめぐり、異論のない民生法案までフィリバスターを仕掛ける姿勢を改めるべきだ。「国民の力」は28日の本会議に上がるすべての法案にフィリバスターを行う可能性を示唆したが、それではフィリバスターが政争の道具と化すだけだ。フィリバスターは、民主党が少数野党だった過去にも、現在多数与党である今も、与野党合意の文化が失われた国会において、多数党の一方通行をわずかでも遅らせる最小限の「制動装置」として機能してきた。民主党は、この程度の反対の声すら聞こうとしないフィリバスター制限法の強行が本当に必要なのか、改めて熟考すべきだ。