
「ポーランド国民を狙った前例のない破壊工作だ」
ポーランドのトゥスク首相は17日、首都ワルシャワから南東へ約100キロ離れたミカで発生した線路爆発事件の背後に「外国の情報機関」がいると指摘した。トゥスク氏は「線路の損傷状況を見ると、列車を脱線させる意図があった可能性が高い」とし、「運転士が早期に発見し被害を防げた」と述べた。
同日、ミカだけでなくルブリン州プワビでも線路の損傷や障害物が発見された。いずれもウクライナと国境を接するポーランドがウクライナへ武器や支援物資を供給する主要ルートだ。1日最大115本の列車が通過する。
トゥスク氏の発言は、事実上ロシアを念頭に置いたものとの見方が強い。ポーランドは最近、領空侵犯を繰り返す無人機(ドローン)や正体不明の放火攻撃の背後にロシアがいると見ており、ロシアのために活動した疑いで55人を逮捕した。トゥスク氏は「犯人が誰であれ必ず捕まえる」と強調した。
ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の加盟国として、ロシアのウクライナ侵攻と軍事的影響力拡大を強く批判してきた。また、ウクライナ戦争勃発直後から支援の主要ハブの役割を果たしてきた。ウクライナは、自国への武器・物資供給ルートであるポーランドの線路が最近攻撃を受けていることに大きな懸念を示している。ウクライナのシビハ外相はポーランドへの連帯と支持を示し、「今回の事件は、ポーランドがどう反応するかを試すロシアの戦術の可能性がある」と主張した。
一方、ウクライナ南部オデーサ州イズマイル港では同日、停泊中のトルコの液化石油ガス(LPG)運搬船「オリンダ」が攻撃を受けたと、アナドル通信などトルコメディアが17日、報じた。これもロシアの仕業とみられている。AP通信などは「ロシアがドローンやミサイルを使い、オデーサ周辺の黒海沿岸の港湾を繰り返し攻撃している」と伝えた。
アナドル通信によると、同船には約4千トンのLPGが積まれていたが、乗組員16人に死傷者はなかったという。今回の攻撃により、港に近いルーマニアのプラウルの住民も避難を余儀なくされた。
柳根亨 noel@donga.com






