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13世紀ローマの中世塔、補修工事中に内部崩壊

13世紀ローマの中世塔、補修工事中に内部崩壊

Posted November. 05, 2025 09:02,   

Updated November. 05, 2025 09:02


イタリア・ローマの13世紀の中世の塔内部が3日、補修工事中に崩れ、作業員1人が死亡した。

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ロイター通信などによると、この日、古代遺跡フォロ・ロマーノの向かいにある「コンティ塔(Torre dei Conti)」の一部が補修工事中に崩壊した。塔の一部は午前10時30分ごろから内部で破片と白煙を上げながら崩れ始め、約90分後にさらに多くの土埃を巻き上げて追加崩壊が続いた。

ローマ消防当局は内部状況を確認するため無人機(ドローン)を投入し、夜遅くまで救助作業を行った。しかし救助中に2次崩壊が起こり、消防隊員に向かって瓦礫が降り注ぎ、ルーマニア国籍の作業員1人が死亡した。隣にいた別の作業員3人は無事救出された。

コンティ塔は外観の崩落は免れたが、内部は大きく損傷したという。特に塔の荷重を支える基礎部分や階段、屋根などに追加損傷の懸念があるとローマ文化遺産当局は説明した。

コンティ塔は13世紀、教皇インノケンティウス3世の居住のために建てられた塔である。1349年の地震で損傷を受け、17世紀に一度崩壊した。ローマ市当局は、塔を博物館や会議場として利用するため、来年の完工を目標に4年計画で補修工事を進めていた。


柳根亨 noel@donga.com