
トランプ米大統領は10月31日(現地時間)、フロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴでハロウィーン・パーティーを開いた。今月1日から始まった連邦政府の「シャットダウン(政府機関の一部閉鎖)」で低所得層をはじめ多くの米国民が苦しむ中、大統領がスコット・フィッツジェラルドの小説『華麗なるギャツビー』を模した豪華パーティーを開いたことから、批判の声が高まっている。
米ABCなどによると、今回のパーティーの名称は「A Little Party Never Killed Nobody(小さなパーティーで人は死なない)」だった。これは『華麗なるギャツビー』を原作として2013年に公開された同名映画の主題歌で、歌手ファーギーが歌った楽曲のタイトルでもある。出席者はトランプ氏のほか、長女のイヴァンカ氏、イヴァンカ氏の夫のクシュナー氏、ルビオ国務長官らだった。
野党・民主党は、シャットダウンによって低所得層が食事にも困り、公務員が給与を受け取れない状況にもかかわらず、大統領が豪華な宴を開いたとして非難した。特に農務省が財源枯渇により、今月1日から低所得層向けの「補助栄養支援プログラム(SNAP)」の補助金支給を停止した点を強調した。
次期大統領候補として取り沙汰される民主党のギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事は「大統領は米国民4200万人がSNAPを失う時期に『華麗なるギャツビー』パーティーを開いた」と批判し、「トランプ氏は米国民のことなど全く気にしていない」と強調した。クリス・マーフィー民主党上院議員も「大統領が非人間的な一面を米国民の前であからさまに見せるたびに衝撃を受ける」と述べた。民主党全国委員会(DNC)のケン・マーティン委員長も「大統領は自分の裕福な友人のことしか考えていない」と批判した。
イ・ギウク記者 71wook@donga.com






