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日本アニメの三大作「鬼呪鋸」、韓国劇場街で旋風

日本アニメの三大作「鬼呪鋸」、韓国劇場街で旋風

Posted October. 27, 2025 09:32,   

Updated October. 27, 2025 09:32


最近、映画館でよく耳にする流行語がある。「キジュトプ(キジュトプ)」だ。日本の少年漫画の「三大作」と呼ばれる「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「チェンソーマン(電鋸人)」の頭文字を取って作られた新語である。この3作品はいずれも今年、劇場版として公開され、日本はもちろん韓国でも強烈な存在感を示している。紙の漫画から始まった圧倒的なファンダムが、いまや映画館にまで波及しているのだ。

興行成績を見ても、今秋の日本アニメーションの勢いは驚異的だ。まず「鬼滅の刃:無限城編」は、今年韓国で公開された映画の中で興行2位を走っている。26日現在、累計観客数は548万人に達し、1位の「ゾンビの娘」の563万人をも上回る勢いだ。先月24日に公開された「劇場版チェンソーマン レゼ編」も反響が大きく、現在ボックスオフィス1位。主題歌「アイリス・アウト」も、韓国の音楽配信チャート上位に食い込んでいる。

16日に公開された「劇場版呪術廻戦 懐玉・玉折」も、前2作ほどではないが注目度は高い。テレビアニメ第2期「懐玉・玉折」のエピソードを劇場版として再構成したものだが、すでに17万人が観覧した。12月には続編となる「劇場版呪術廻戦:渋谷事変X死滅回游」が公開を控えている。

「キジュトプ」の人気は、かつて途切れかけた「少年漫画の世代交代」が実現したことを示している。2000年代の少年漫画の三大作は、世界的に人気を博した「ワンナブル(ワンピース、ナルト、ブリーチ)」だった。しかしナルトとブリーチが2010年代に完結すると、少年漫画アニメのブームも一時沈静化した。その空白を埋めたのは、主にスタジオジブリ作品や韓国における日本アニメの史上興行1位の「すずめの戸締まり」(2023年)など、新海誠監督の作品だった。だが今年、「キジュトプ」が伝統的な少年漫画の世界観を復活させたとの評価が高まっている。

「キジュトプ」が、「ワンナブル」など従来の少年漫画と異なる点は何か。専門家は「感覚的快感に焦点を合わせていること」を特徴に挙げる。「攻殻機動隊」や「エヴァンゲリオン」など、かつてのアニメがメッセージ性の伝達に重点を置いていたのに対し、現在は華麗な作画とテンポの速い演出で即時的な反応を引き出す傾向があるという。

中央(チュンアン)大学先端映像大学院のユ・ジンヒ兼任教授は、「映像美やサウンドに特化した制作技術が、現世代の消費感覚と一致している。実写映画以上の快感を提供する作品であるため、映画館でも選ばれているのだ」と分析した。


ソ・ギョンワン記者 beborn@donga.com