
「移民関税執行局(ICE)はニューヨークから出て行け!」
「ニューヨークは私たちの街だ。あなたたちは私の友人を連れて行けない!」
22日午後6時、米ニューヨーク・マンハッタン市庁舎前広場に多数の市民が集まった。トランプ政権による大規模な不法移民の取り締まりを批判する市民は、プラカードを掲げ「ニューヨークのど真ん中で圧政的な取り締まりをやめろ」と声を上げた。
当局は前日、近隣のチャイナタウン、キャナルストリート周辺で違法露店を出していたアフリカ系移民9人を逮捕した。この急襲が拡大することを懸念した市民が抗議に立ち上がったのだ。市民は「今声を上げなければ、同様の事態が各地で起きる」とし、「ニューヨークを移民紛争の戦場にするな」と訴えた。
●ICE取り締まり後、露店は全て消える
国土安全保障省は、前日逮捕された9人はマリ、セネガル、ギニアなど西アフリカ出身の移民だったと発表した。一部は1995年に期限切れとなったビザで現在まで米国に滞在しており、意図的に違法行為を行ったとし、逮捕を正当化した。
また、このうち5人は強盗、窃盗、家庭内暴力、警察官暴行、偽造、麻薬密売、麻薬所持などさまざまな前科があったとも発表した。当局は大規模摘発に抗議したデモ隊のうち5人を別途逮捕したことも明らかにした。
通常、キャナルストリートは両側の歩道に露店が並び、歩行者の通行が困難な場所だった。しかし、22日に訪れると、前日の取り締まりの影響で一つの露店も見当たらなかった。ICEのトッド・ライオンズ長官代行は「ニューヨークには犯罪をしても釈放される不法移民が多すぎる。今後もICEによる逮捕が増えるだろう」と強調した。
●市長選にも影響か
今回の事件は、来月4日に迫ったニューヨーク市長選にも少なからぬ影響を及ぼすとみられる。22日のテレビ討論会では、野党民主党のゾーラン・マムダニ候補、与党共和党のカーティス・スリワ候補、無所属だが最近トランプ氏側と密接な関係にあるアンドリュー・クオモ候補の3者の間で、重要な争点として浮上した。
3候補ともICEの急襲を批判した。特に支持率トップのマムダニ氏は「トランプ大統領の移民政策にはあらゆる段階で立ち向かう」と述べた。スリワ氏も「連邦政府が現状に介入すべきではなかった。ニューヨーク市警(NYPD)に任せるべきだった」と主張した。
トランプ氏は、公営家賃の凍結や富裕税を主張するマムダニ氏の当選に強く反対している。大統領周辺では、スリワ氏が辞退しクオモ氏を支持すべきだとの声もある。米紙ニューヨーク・タイムズは、大規模な移民取り締まりが、大統領によるニューヨーク政治への介入懸念をさらに浮き彫りにすると論評した。
林雨宣 imsun@donga.com






